現在地 HOME > 掲示板 > 戦争24 > 1261.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: 米国抜きでもイラクの武装解除を目指す=英首相 [ロイター] 【ロイターにまで「ブッシュ米大統領の飼い犬のように振舞っている」と書かれたが実は飼い主だったりしてね】 投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 01 日 22:18:53)
2003/03/01 03:03
「サダム・フセインを取るのか、我々か」。27日行われたイラク問題に関する国連安全保障理事会の協議で、武力行使を容認する新決議案の採択を求める米英側が理事国にこう迫っていた。また、米国は「極めて近い段階での採決を求める」と通告した。米英の強硬な対応には仏独など査察継続派だけでなく、立場を明確にしていない理事国からも強い反発が出た。一部非常任理事国は妥協点を探るよう求めているが、米英、仏独とも今のところ応じる気配を見せていない。
米英は決議案が通らなければ、同調国だけで軍事行動に出るとしており、こうした「威嚇」を背景に力ずくで決議案が採択されても、また決議案が否決され一方的な軍事行動に出られても、国連や安保理の威信は大きく損なわれると懸念する声が出始めている。
複数の国連外交筋の話によると、二者択一を迫ったのは英国で、査察継続派が「武力を行使するほどの決定的な証拠はない」と述べると、「安保理が決めるべきなのは、サダム・フセイン(イラク大統領)を取るのか、それとも決議案の提案国を取るかだ」と反論した。ロシアや仏独は「こうした迫り方は、安保理にふさわしくない」と反発したという。
また英国は決議案の本文が直接武力行使には触れていないにもかかわらず、「この目的は武力行使を認めることにある」と明言した。仏独ロはこれにも強く反発。一部の非常任理事国からは、あいまいなままなら支持できても明言されては難しいという趣旨の「苦渋の発言」もあった。
一方、米は「査察の時期は終わった。次の行動に出るべきだ」と述べ、ブッシュ大統領が極めて近い段階での採決を求めているとして協議を早めに打ち切るよう求めた。採決を図る時期は明らかにしなかったが、ホワイトハウス報道官は26日、3月第1週の採決を望むと語っている。
立場を明確にしていないチリとメキシコは席上、両陣営に妥協点を探るよう求めたものの、双方とも自説を繰り返すにとどまった。こうした対応から非常任理事国や国連事務方には、「重要な事案では安保理が一致する」伝統が無視され、分裂状態のまま採決に持ち込まれるのではとの懸念が強まっている。常任理事国の一部が拒否権を行使する可能性も想定されているようだ。
転載元
http://www.asahi.com/international/update/0301/003.html