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http://www.washtimes.com/national/20030228-22388785.htm
イラク軍の離反者2人にインタビューしたところ、以下のことが伝えられた。
1重装備部門武器は戦車ふくめて25%ぐらいしか使い物にならない。
2兵隊の士気は非常に低下している。多くが胸に白旗をもっており、米英から一撃される前の段階ですら、白旗を揚げよう降伏しようとばかり話している、という。
これは重要な情報だろう。
イラク軍の武装能力は、湾岸戦争時に比べ格段に落ちている.一方米英の武力は10倍ぐらいあがっていると報道されている.つまり戦力ギャップがあまりにおおきい。その圧倒的な戦力に対し、使い物にならない戦車を前にして、戦う前から、士気があがらないのはむりもないだろう。イラクでもハリウッド映画、アメリカ文化は若者には絶大な人気である.アメリカに憧れるそんな若者たちが、映像で目にしている巨大なアメリカのあり方をよくしっている若者たちが、アメリカに牙をむくことすら、馬鹿馬鹿しくてやっていられない、という感覚を持っている可能性があり、だとすれば、これは戦争という形態にすらならない。アフガン戦士ムジャヒディンが戦った79年段階のメディア環境、アメリカ文化の浸透度と、2003年のそれとは根本的、あるいは劇的な違いがある。イラク兵士側にはアメリカ文明に深く馴染み、近親観を一層感じている.それは日本の若者もアフリカの辺鄙な奥地に住む若者も同じ傾向をもっている。インフラもまともに整っていないアフリカの貧困な村の10代の女の子が村に第しかない衛星テレビを通じ、やれデカプリオはかっこいいとか、ジュリア=ロバーツみたいになってみたいとか、そんな話題で持ち切りなのだ.アメリカのサブカルチャーの世界の若者への浸透度は圧倒的なのである。80年前後と比較して、2003年の現在は、米英による深層意識への侵略は遥かに強く深いものとなっている。武力で戦う気持ちははるか戦争以前から失われているといってよい。
戦争を物理的武力の比較で観察することをある種無意味にしている可能性があるのが、このパーセプションレベルでの態勢なのである。イラクの若者たちはおそよ、意識の中で、戦争モードにはまったくない、といえる。強い戦士の条件はなんといっても憎悪の強さなのだが、ハリウッドスターやラップ音楽をよく知るイラクの若者には、とてもアメリカに憎悪を持てという方が無理なのである。離反者の内部報告は非常に合点が行くものである.戦わずして、負けているのだ。こうした若者がイラク戦終了後,山や谷に隠れて長期ゲリラ戦を戦うとはとても思えない。
つまり、今回の戦争は、戦争にならず、最新型武器の実験上、見本市として、米英による単なる大量虐殺というかたちで終わるだけだろう。米英からすれば無力無抵抗な人々を楽しいほど思いきり殺しまくれる絶好の機会となるのだろう。
ただ、イラクは過去数週間、ドイツからパウダーを買い化学兵器を多少準備しているので、それが最終的に使われる可能性は否定できない.そうなったら、米英側イスラエル側の反撃は徹底することになり、小型原子爆弾の利用という局面が想定される.これも実験なのだ。
しかし、そうなると、直後には起きないかもしれないが、今後大三次世界大戦への道につながる可能性が非常にでてくる。パレスチナ問題が解決しない限り、その方向での緊張は高まるだろう。
イラク戦は現象的には比較的短期に終結するかもしれない.しかし、それでも大量な人が死ぬことは間違いない.化学兵器と核兵器が堂々と使われはじめる別の次元への扉が開かれる可能性があり、これが開かれたら、第三次世界大戦へつながっていく端緒となる可能性があるということだ。
日本がイラク戦争を絶対阻止しなければならないのは、世界が第三次世界大戦への次元へ突入することを絶対阻止する必要があるからなのだ。
*もちろん今回、米英により劣化ウラン弾は徹底して使われる。