現在地 HOME > 掲示板 > 戦争24 > 1186.html ★阿修羅♪ |
|
02/28 18:14 トルコ派兵にクルド猛反発 調整に苦慮する米 外信78
【ワシントン28日共同】米国のイラク攻撃を機に独立色を強め
たいイラク北部のクルド人組織と、自国内のクルド人組織けん制の
ためイラク北部に派兵するトルコ政府の対立が表面化、米政府が対
応に苦慮している。
米軍が対イラク軍事作戦を成功させるためには、トルコとクルド
両者の協力が不可欠。さらに戦後「民主イラク国家」を樹立して中
東の民主化を進めたい米政府にとって、対応を誤ればイラクやトル
コなどにまたがり居住するクルド人の独立運動に火が付き、逆に地
域を混乱に陥れる危険性もある。
米軍駐留をめぐるトルコ政府との交渉で、米政府はイラク攻撃時
に大規模な部隊を北部クルド人地域に派遣したいというトルコ側の
要請を受け入れた。またフセイン政権後のイラクの国家形態につい
ても、クルド人勢力の自治権を拡大につながる連邦国家制は採用し
ないことも約束した。
イラクへの「南北からの同時侵攻作戦」のため、トルコの軍事基
地を何としても利用したい米国は、譲歩するしか選択肢はなかった
。
これに対し、既に米情報機関や特殊部隊を受け入れ「米軍のイラ
ク作戦に大きな貢献をしている」(米軍事専門家)イラク北部のク
ルド人組織が強く反発。イラク北部のクルド人自治区で開催中のイ
ラク反体制派会合で、クルド愛国同盟(PUK)のタラバニ議長は
二月二十七日、トルコ軍のイラク北部進駐に反対を表明した。
クルド問題に詳しい米コラムニスト、トルディ・ルービン氏によ
ると、クルド人側はトルコがイラク北部キルクーク油田の利権を狙
っていると警戒している。同氏は「イラクだけでなくトルコも歴史
的にクルド人を弾圧してきており、クルド人の不信感は強い」と指
摘、「イラク北部に戦後、トルコ軍が大規模に展開すればクルド人
組織との小競り合いは避けられない」と警告している。
(了) 030228 1814
[2003-02-28-18:14]