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【ブリュッセル=鶴原徹也】オランダ・ハーグにある旧ユーゴスラビア戦争犯罪国際法廷は27日、1990年代前半のボスニア・ヘルツェゴビナ内戦に絡み、“民族純化”政策に加担し、人道に対する罪などに問われたセルビア人共和国元大統領、ビリヤナ・プラブシッチ被告(72)に禁固11年の有罪判決を下した。
検察側は禁固15―25年を求めていたが、メイ裁判長は「被告は罪を認め、ボスニア和平に積極的に貢献した」などと量刑減軽の理由を示した。
被告は同法廷に起訴された唯一の女性で、係争中の被告の中ではミロシェビッチ・ユーゴ前大統領に続く大物。内戦時は、セルビア人勢力指導者ラドバン・カラジッチ氏(被告不在のまま同法廷に起訴済み)の側近で「鉄の女」と恐れられたが、内戦後は穏健派指導者へと立場を変えた。
(2月28日00:50)