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欧州では15日、ロンドン、パリ、ローマ、ベルリンなどの主要都市で、イラクへの武力行使に反対する大規模デモが一斉に行われた。参加者は合計で100万人以上にのぼるとみられる。
英国でもロンドンだけで数十万人がデモに参加、米国と協調して武力行使に積極的なブレア英政権に対し、抗議の意思を示した。ブレア首相は15日、対イラク強硬姿勢を改めて強調したが、反戦論が強まる国内では一段と苦しい立場に追い込まれている。
◆英ではベトナム反戦上回る◆
【ロンドン=土生修一】英国では15日、市民団体、労組などの連合体「ストップ・ザ・ウォー」や英国イスラム協会などが主催して、各地でイラクへの武力行使に反対するデモが行われた。
ロンドンではデモ隊は市内2か所に集合、15日正午(日本時間同日午後9時)、主会場のハイドパークに向かって行進を始めた。
15日早朝から参加者を乗せた貸し切りバスが続々と到着。冬のロンドンでは珍しい晴天になり、主催者は「50万人が参加し、60年代末のベトナム反戦デモを上回る規模になる」と見込んでいる。
集会では、ロンドン市長や米国の黒人運動指導者ジェシー・ジャクソン師などが演説する予定。
◆独首都では10万人◆
【ベルリン=宮明敬】政府がイラク攻撃への反対姿勢を鮮明にしているドイツの首都ベルリンでも15日、反戦デモが行われ、約10万人が「正義とは何?」などと訴えるプラカードを掲げて行進した。
シュレーダー首相はブッシュ米政権とのさらなる関係悪化を避けるため、閣僚には参加自粛を要請したが、トリッティン環境相ら3閣僚のほか、ティールゼ連邦議会議長がデモに参加。戦争反対派が圧倒的多数を占める世論との連帯を態度で示した。
最新の世論調査では、ドイツ国民の38%が「ブッシュ米大統領の方がサダム・フセイン(イラク大統領)より危険」と考えており、「サダムの方が危険」とする国民を1ポイント上回っている。
◆ローマでは市史上最大のデモ◆
【ローマ=秦野るり子】ローマ市中心部で15日行われる反戦デモには、100万人以上が参加すると予想され、主催者側は「ローマ市史上最大のデモとなる」とさえ見ている。
市内では早くも「平和の旗」が売り切れ状態となっており、デモ前日の14日には古代ローマ遺跡のコロッセオにも平和の旗が掲げられた。
有力紙「コリエレ・デラ・セラ」の最新世論調査では、「国連の支持なしでのイラク攻撃に反対」と答えた人は85%に達しており、米国の対イラク強硬姿勢を支持するベルルスコーニ政権と世論のかい離が顕著になっている。
(2月15日21:20)