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[ブリュッセル 14日 ロイター] ベルギーのフェルホフスタット首相は、国連のアナン事務総長や国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長との会談後、イラクが査察団に対してごまかしを続けるのであれば、米国主導の対イラク軍事力行使は事実上不可避である、との認識を示した。
ベルギーの新聞に述べたもの。
ベルギーは、フランスやドイツとともにイラクへの早期攻撃には反対の立場で、北大西洋条約機構(NATO)内で打ち出されている対イラク攻撃の際のトルコ防衛計画を阻止している。
ニューヨークでアナン事務総長やブリクス委員長と会談したフェルホフスタット首相はベルギー紙に対し、「イラクがごまかしを続けるのであれば、対イラク戦争を回避する可能性は極めて小さい」と語った。
ブリクス委員長は14日、イラクの大量破壊兵器開発・保有疑惑に関する査察の追加報告を行う。米国や英国は、報告がイラクの査察活動への協力が十分ではない、という内容であれば、対イラク軍事力行使を容認する決議が速やかに行われるよう促す構え。
フェルホフスタット首相は、「査察団にさらなる時間が与えられ、イラクがすべての大量破壊兵器を破壊または破棄したことを短期間で確認できるよう全面的に協力するならば、戦争を回避することはなお可能だ。このシナリオについて、可能性は非常に小さい」と