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表紙に「開戦前夜」という表現が刷り込まれている『ニューズウイーク日本版2・19』に、来日したスコット・リッター氏のインタビュー記事が掲載されている。
「戦争を仕掛けるのなら確たる証拠を示せ」 P.25
前段の文章:『「イラクの大量破壊兵器と製造施設は98年までに90〜95%が破壊され、もはや脅威ではない」と彼は主張する。』
インタビュー記事:
『−−−パウエルが世界に示した「証拠」をどう評価するか。
極めて説得力が弱いものだ。主張には何一つ裏づけがない。報告のねらいは、大量破壊兵器が存在する証拠を示すことではなく、査察への信頼を失わせることだった。イラクとの戦争を正当化するためだ。
98年までの自分の経験から、イラク再武装という主張を額面通りに受け取ることはできない。証拠らしい証拠を見せてほしい。私は事実を要求する。
−−−国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のハンス・ブリクス委員長の報告では、たとえば6500発の化学爆弾が行方不明とされている。
イラン・イラク戦争中の83〜88年に使われた爆弾の一部が見つからないという話だが、ブリクスはそれらが意までも使用可能であるかのように報告した。だが、当時使われていた化学物質の貯蔵寿命は5年で、今でも兵器として使えるものは残っていない。
それが危険であるかのようない印象を与えるのは無責任だ。ブリクスがそんなことをするのは、アメリカの圧力でタフな査察官を演じようとしたせいではないかと思う。それはまちがいだ。
−−−炭疽菌はどうか。
炭疽菌は3年で無害化する。製造施設もわれわれが破壊した。その後新たに原料物質を購入しないかぎり、炭疽菌を使った兵器があるはずはない。そして、イラクが原料を入手したという証拠は誰もつかんでいない。
生物・化学兵器をつくるために必要な物質の売買は厳しく監視されている。それでも証拠がつかめないのは、買っていない可能性が高いということだ。だが不可能というわけではない。だからこそ私は、時間をかけて徹底的な査察を行うべきだと主張している。
−−−本当に大量破壊兵器をもっていないなら、イラクはなぜもっと査察に協力しないのか。
アメリカの対イラク政策のせいだ。91年以降、アメリカの政策目標はイラクの体制転覆、つまりサダム・フセインの排除であって、イラクの武装解除ではない。フセインの警備体制をスパイするために査察を利用したこともある。
したがって、イラクが武装解除のための査察活動には協力する一方で、査察の目的がフセインを捕らえて態勢転覆を図るための情報収集だと判断した場合には、これを妨害したとしても矛盾はしない。
一般には、98年に査察を中止に追い込んだのはイラクだと思われているが、それは事実と違う。アメリカは、イラクが容認できないようなやり方で与党バース党の本部に査察官を送り込み、イラクが拒絶すると査察団を退去させ、イラク空爆(「砂漠の狐」作戦)の口実にした。
<中略>
−−−本当に核攻撃をすると思うか。
非常に懸念している。クウェートを解放したときには70万人の兵員が動員された。今回はイラクを占領すると言いながら、わずか25万人だ。とうてい足りるはずがない。
これは湾岸戦争とは違う。イラクの村や町や都市での戦いを強いられるだろう。そうなれば40%の確率で、3月末までに核攻撃が行われると思う。』
※ 参考書きこみ
『推奨書籍:『スコット・リッターの証言 イラク戦争 ブッシュ政権が隠したい事実』』
( http://www.asyura.com/2003/dispute8/msg/136.html )