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【ニューヨーク=朝田武蔵】対イラク武力行使を容認する新たな国連安全保障理事会決議案について、英国政府が14日の国連査察団による追加報告後、数日中に同案を提出する準備を進めていることが分かった。国連安保理筋が13日、明らかにした。安保理は18日に理事国以外の国連加盟国を集めて中間報告に関する公開討論を行うが、同筋は「新決議案は18日前に安保理メンバーに示され、公開討論で決議を巡る協議が始まる可能性がある」と述べ、今後、米国と提出時期を詰める考えを示した。
新決議案の内容については「イラクの『重大な違反』を宣言すれば(武力行使を意味する)『あらゆる必要な措置』を認める内容になる」と語った。国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長は追加報告で、イラクが保有するミサイル「アルサムード2」の射程が150キロを超えており、国連決議に違反していることを指摘する見通し。米英はこれを根拠に「重大な違反」との主張を強めるのは必至だ。新決議案は3月中旬以降の開戦に向けた国際社会の広範な支持取り付けが最大の狙い。 (16:01)