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先ほど放送された「BBC HARDTALK」に出演したフランスの外交委員ジャック・Myard氏が、“激論”を通してイラク問題をめぐるフランス政府の立場を説明した。
● CIAはパウエル長官の発言を信じないようにと言ってきた
CIAからフランス情報部に対して、イラクに生物化学兵器があるとしてもわずかな量でブッシュ政権が言っているような大量保有はないと伝えられている。
(ホストは大げさにCIAがブッシュ大統領の発言がでたらめだと言ったのかと繰り返し確認した)
イラクが大量破壊兵器を保有しているのならそれを廃棄させるが、そのためにはそれがあるという事実を確認することが先だ。
● イラク攻撃反対はフランスの国益のため
ホストがフランスは国益優先でイラク攻撃に反対しているのではないかと問われて、それはその通りだと認め、中東諸国と良好な関係を維持して自由貿易を行うことが利益になると説明した。
(ホストはイラクに有するフランスの石油利権や貿易額を持ち出したが、米英のほうが今なおずっと大きな利権をイラクに持っていることを示していた)
● 米英(武力行使派)と仏独(武力回避派)のどちらが得をするか
ジャック・Myard氏は、長い目で見ればイラク国民は戦争を仕掛けた国々ではなく戦争を止めさせようとした国々に好意を寄せることになると主張した。
ホストが、イラク国民を解放した国に好意を寄せるのではないかと向けたら、ジャック・Myard氏は、アフガニスタンでも米国はそう言っていたが現実はカブールに貼り付けられたままではないかと反論した。
● フランスが態度を変えることはない
ホストが、フランスが武力行使に反対しているのはそうすることで利益を引き出そうとしているだけで最後には態度を変えるのではないかと詰問したのに対し、それはない、国益を総合的に考えて判断したことであり、イラク攻撃反対は変わらないと答えた。
● 拒否権を行使する
ジャック・Myard氏は「フランスは拒否権を行使するのか」という問いへの回答を避けていたが、しつこく回答を迫られて、外相とも昨日話したが、シラク大統領は武力行使決議案には戦争を避けるために拒否権を行使すると語った。
※ 実に見ごたえのある討論番組でした。