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(回答先: チャラビ暫定大統領を計画 「フセイン後」で米高官 投稿者 倉田佳典 日時 2003 年 2 月 13 日 20:55:12)
【アンマン=久保健一】新生イラク構想をめぐり、フセイン政権崩壊後、当面は米軍による統治を敷く方針を米高官が鮮明にしたことから、米国支援下で暫定政権樹立を目指していたイラク反体制派は、根本的な戦略見直しを迫られ始めた。これに伴い政権樹立のステップとして15日に北イラクで開催予定だった各派代表による調整委員会初会合も19日以降に先送りされるなど、反体制派の迷走は一層深刻化している。
米軍による軍政構想は、今月6日にアンカラで行われた反体制各派指導者との会談で、ハリルザド米大統領特使が伝えた。各派を束ねるイラク国民会議(INC)のチャラビ代表が11日記者団に明らかにした。
チャラビ氏によると特使は〈1〉(米軍が派遣する)軍政長官と、長官を補佐する諮問評議会(イラク人で構成)の設置〈2〉暫定憲法を起草する司法評議会の設置〈3〉憲法を起草する民選議会選挙を1年以内に実施――を骨子とする案を示した。また軍政期間についてファイス米国防次官は11日の米上院外交委で、「約2年」と述べた。
同案が、米政府の統一方針なのかは不明だが、反体制派に、新生イラクの統治をただちに委ねることはできない、との見方が強まっていることは明らかだ。
軍政案に対し、政権崩壊直後の暫定政権樹立を目指してきたINCのセトナ報道官は「(軍政は)うまく機能しないし、米国への反感をあおるだけ」と批判した。
米国が軍政に傾いてきた背景には、反体制派のぜい弱さに加えて、エジプト、サウジアラビアなど独裁的色彩の濃い親米アラブ政権が、〈1〉イラク国内の混乱の自国への波及〈2〉民主イラク樹立をきっかけとする国内の民主化要求の高揚――を強く懸念していることも影響していると見られる。
(2月13日22:27)