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02/13 09:40 8カ国へ給油対象拡大 対イラク開戦に連動 海自、 外信33
【ワシントン12日共同=久江雅彦】テロ対策特別措置法に基づ
きアラビア海へ派遣している海上自衛隊の活動で、日本政府が米英
以外に艦船への給油の拡大を検討している国はオランダやギリシャ
など合計で八カ国に上ることが分かった。日米関係筋が十二日、明
らかにした。
同法の目的はテロ組織アルカイダの掃討支援に限定しており、こ
れを逸脱したイラク攻撃への転用や転売の禁止などを明記した交換
公文を今月中に各国と交わした上で、来月初旬から給油を開始する
方針だ。
米英軍はイラク攻撃に向けペルシャ湾に空母機動部隊など主力艦
船の集結を加速。両国以外への給油拡大はアラビア海でのテロ掃討
作戦を穴埋めする各国艦船への給油を通じて米国を側面支援するの
が狙いで、対イラク開戦の時期と密接に連動している。
これに関連して、日本政府筋は、イラク攻撃を想定し海自の活動
の詳細を規定する実施要項について、戦闘に巻き込まれる事態を回
避するため、米英艦船が集結するペルシャ湾北部を活動可能な海域
から除外するよう変更の検討に着手したことを明らかにした。
給油拡大の対象はギリシャ、オランダのほか、スペイン、ドイツ
、フランス、イタリア、カナダ、ニュージーランドの各国海軍。米
軍は昨年末、中東周辺の作戦海域を、イラク攻撃の洋上出撃拠点と
なるペルシャ湾、臨船検査(臨検)などテロ掃討作戦に当たるアラ
ビア海からアデン湾周辺の二海域に分割しており、海自はアラビア
海北部でテロ掃討に当たる各国軍艦船への給油を任務としている。
オーストラリアは、イラク攻撃の際に米英軍と行動を共にする予
定で、給油拡大の対象国に含まれていない。米英以外への給油は昨
年九月、米中央軍司令部(フロリダ州タンパ)に常駐している各国
連絡官の調整を経て、米政府が水面下で日本に要請していた。
(了) 030213 0940
[2003-02-13-09:40]