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国連 2月12日(ブルームバーグ):ロシアのフェドトフ外務次官によると、国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長は14日の安全保障理事会への報告で、イラクが先に書面で示した違法な兵器の一部について、まだ十分な情報が得られていないとの認識を示す見通しだ。UNMOVICのメンバーの1人である同次官が12日、報告の草案を基に明らかにした。
同次官は「実質的な武装解除という点で問題が残っている」として、「査察官による自由な査察活動という点ではイラクは全面的に協力しているものの、武装解除という点では全く進展が見られていない」と指摘した。ブリクス委員長がこの日、UNMOVICのメンバーに示した報告の草案につき、フェドトフ次官は「(安保理決議に違反しているという)証拠は含まれていない」として、同委員長は「査察の継続に意欲を示すだろう」と述べた。
米国はイラクの安保理決議違反を認定し武力行使を正当化したい考えだが、ロシアに加えフランス、ドイツ、中国など、安保理の11カ国は査察継続を支持している。ブリクス委員長とエルバラダイ国際原子力機関(IAEA)事務局長はニューヨーク時間14日午前10時15分(日本時間15日午前零時15分)から、査察報告を行う。安保理によると、報告はテレビ中継される可能性がある。
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