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【ウィーン=佐々木良寿】北朝鮮核問題を協議する国際原子力機関(IAEA)の緊急理事会(35か国で構成)が12日、ウィーンの本部で開催され、核問題を国連安保理に付託する決議を賛成31、反対ゼロ、棄権2(ロシア、キューバ)、不参加2の圧倒的多数で採択した。
これにより北朝鮮核問題の舞台は安保理に移り、対北朝鮮非難声明を出すことなどが検討される。安保理協議と並行して、常任理事国5か国と日韓両国による7か国協議での対応も考えられており、核問題を米朝2国間問題と主張してきた北朝鮮の強い反発は必至だ。
決議は、北朝鮮のこれまでの動きに深い遺憾を表明。IAEAとの保障措置協定の「更なる不履行」であると宣言し、保障措置不履行の際の国連安保理付託を定めたIAEA憲章12条に基づく国連安保理付託を決めるとする一方で、「北朝鮮核問題の平和的解決を望み、問題終結に向けた外交努力を支持することを強調する」として、安保理付託が制裁措置に直結するものではない点を強調。エルバラダイ事務局長は、12日中にもアナン国連事務総長に報告、同事務総長から安保理議長に報告される。
ロシアは決議採択後、「現段階での付託は平和解決にとって非生産的」と棄権の理由を語ったうえで、米朝直接対話の重要性を強調。中国は賛成したものの、「核問題解決のカギは直接対話にある」と述べた。
本会合前の非公式会合では、「国際社会が1枚岩であるとのメッセージが重要」として全会一致採択に向けた最後の調整が行われたが、合意に至らなかった。
(2月13日01:47)