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(回答先: 北朝鮮核問題を安保理付託へ=全会一致目指し調整続く−IAEA [時事通信] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 2 月 12 日 15:44:05)
【ニューヨーク=勝田誠】北朝鮮の核問題で、国際原子力機関(IAEA)が12日に開く緊急理事会で採択を目指す決議案は、北朝鮮によるIAEAとの保障措置協定の不履行を宣言し、安保理付託を決める一方で、問題の「平和的解決を望む」姿勢を強調する内容であることが明らかになった。読売新聞が11日、国連外交筋から決議案を入手した。
決議案は、米国が日本などと共同で策定し、今月7日までに理事国35か国に配布した最終案。理事会メンバーではない韓国の意向も盛り込まれている。12日の緊急理事会で、議長国クウェートから提出される。日米両国は、全会一致での採択を目指しており、最終的に若干の表現の修正が行われる可能性はある。
決議案は、北朝鮮が核拡散防止条約(NPT)からの脱退を宣言するなど核開発再開への動きを続けていることについて、IAEAとの保障措置協定の「更なる不履行」との判断を示す。また、北朝鮮がIAEAへの「緊急かつ完全な協力という義務」を果たしておらず、核物質が核兵器に転用されないことを検証できないことに、「深い懸念」を表明する。
決議案は、北朝鮮に対して、IAEAが必要と見なすすべての手段を用いて、同協定を履行するように要求。同時に、IAEA憲章に基づき、北朝鮮による同協定の不履行と、核物質の使途に関する検証不能状態について、エルバラダイ事務局長が国連安保理と国連総会に「報告」するとしている。
一方で、決議案は、「北朝鮮核問題の平和的解決を望み、問題終結に向けた外交努力を支持することを強調」との表現を盛りこんだ。外交筋によると、これは、IAEA理事会として、国連安保理に対して、北朝鮮に対する経済制裁などの強硬措置をすぐには取らないように求める意味合いだ。
米国は、北朝鮮に核開発を完全放棄させるための手段として、国連安保理決議を通じた制裁を視野に入れている。しかし、IAEA理事会で全会一致の決議案採択を目指すため、安保理付託に難色を示してきたロシアの取り込みも狙って、「当面、強硬な措置を控える姿勢」(外交筋)を示したと言える。
IAEAの決議案の骨子は次の通り。▽北朝鮮は、IAEAに対する協力義務を果たしていない▽IAEAは、核物質が核兵器転用されていないことを検証できない▽北朝鮮はIAEAとの保障措置協定を不履行▽北朝鮮の不履行を国連安保理に報告▽北朝鮮の核問題の平和的解決を希望
(2月12日14:31)