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02/11 15:00 開戦時に備える油田地帯 クウェート、一部で減産も 外信46
共同
一九九一年の湾岸戦争でイラク軍が撤退する際に放火し、大きな
打撃を与えた産油施設の残がいが今も残るクウェート。イラク情勢
の緊迫化とともに、クウェートの油田地帯の関係者は米国の対イラ
ク開戦時への準備に追われている。
「戦争になったら産油量を減らし、避難することになっている」
。クウェート北部の砂漠にあるラトカ油田。目の前にある国境フェ
ンスの向こう側で、イラクのルメイラ油田の油井から炎と黒煙が上
がる。
クウェート石油公社のアリ・ムハンナ氏は約三十五の油井を抱え
るラトカ油田の現場責任者だ。職員は六人。「これまでに三回、避
難訓練を実施してきた」と語る。
ラトカ油田とルメイラ油田は、名前は違うが、地下ではつながっ
ている。「クウェートがイラクの原油を抜き取っている」とのイラ
ク側の非難が、九○年八月のクウェート侵攻のきっかけの一つとな
った。戦後、国境線がわずかに北に寄り、クウェート側の原油くみ
上げが容易になったといわれる。
ラトカ油田の生産量は日量約四万バレル。クウェート全体の2%
強にすぎないが、今後の生産量拡大が期待されているという。
砂漠の一角に、放火された原油集積センターがあった。崩れ落ち
たタンクは、猛烈な炎にさらされ続けた様子を物語っていた。クウ
ェート石油公社によると、イラク軍はクウェート全土の油井の七割
に放火したという。
約七百の油井が点在するクウェート南部の広大なブルガン油田で
も、戦火が及んだ場合を想定し、職員の集合場所などを決めている
。責任者のアエド・ハジェリ氏は「幾つものシナリオを用意してい
る」と万全の対策を強調する。
イラクのミサイルによる報復攻撃があった場合、クウェート軍と
米軍の防衛力に頼るしかないが、ハジェリ氏は「今回は生産量が落
ち込むような事態にはならない」と述べ、石油市場に大きな影響が
及ぶ可能性を否定した。(クウェート市、共同=儀間朝浩)
(了) 030211 1500
[2003-02-11-15:00]