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02/10 23:23 ウラン燃料製造の詳細発表 イラン、濃縮工場建設も 外信99
【テヘラン10日共同】イランのアガザデ副大統領兼原子力庁長
官は十日の国営放送で、ハタミ大統領が九日に表明した独自のウラ
ン燃料製造計画について詳細を明らかにした。
イラン政府は電力供給など原子力の平和利用を強調しているが、
今回計画を明らかにしたのは、核開発の透明性をアピールし米国な
どの批判をかわす狙いとみられる。しかし、計画には濃縮工場の建
設まで含まれており、イランの核兵器開発の可能性を懸念する米国
が反発を強めることが予想される。
副大統領は、ロシアの支援でペルシャ湾岸のブシェールに建設中
のイラン初の原子力発電所についてロシアから燃料の提供を受ける
ことを確認。このため、独自に製造するウラン燃料は新たに建設を
計画している別の原発で使うとみられる。
副大統領によると、ウラン鉱脈は、イラン中部ヤズドの北東約百
キロのサガンド付近で発見された。このウランの加工をイスファハ
ンとヤズド近郊のアルダカンの工場で近い将来開始する予定。さら
に、イスファハン近郊のカシャンでウラン濃縮工場の建設に着手し
た。
副大統領は「濃縮ウラン製造まで長い道のりだが、われわれには
必要な技術がある」と述べた。
イラン中部のナタンツなど二カ所でも核施設を建設していること
が明らかになっており、イランはこの二施設について今月二十五日
に国際原子力機関(IAEA)の査察を受ける。
(了) 030210 2322
[2003-02-10-23:23]