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【バグダッド8日共同】国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長と国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長が8日、イラクに対し、大量破壊兵器開発疑惑をめぐる国連査察への全面的な協力を促すため、バグダッドを訪問した。
訪問日程は2日間。委員長らはイラク側との協議を踏まえ、14日に国連安全保障理事会に査察状況の追加報告を行う。米国は「イラクは土壇場でもゲームを繰り広げる」(ブッシュ大統領)と警戒、完全協力に応じなければ、対イラク攻撃への最終的な準備を加速する方針で、協議は武力行使か査察継続かの重大な岐路となる。
委員長らは、査察再開から2カ月後の1月27日に行った安保理への正式報告で「イラクは実質的に査察に協力せず、武装解除を受け入れていない」と批判。協力の重要課題として(1)炭疽(たんそ)菌、神経ガスのVXなどを廃棄した証拠の提示(2)米軍のU2偵察機の査察飛行許可(3)イラク人科学者の単独事情聴取−などを求めてきた。