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イラク問題について記者会見するブッシュ米大統領=ロイター
【ワシントン=菱沼隆雄】ブッシュ米大統領は6日、ホワイトハウスで声明を発表し、大量破壊兵器の武装解除に応じないフセイン・イラク大統領を厳しく批判したうえで、「ゲームは終わった」と述べた。
パウエル国務長官が5日、国連安全保障理事会で開示した機密情報にイラクが反論していることなどを受けた、事実上の最後通告と言える。また、武力行使に向けた新たな安保理決議については、武装解除への決意を明確にする場合に限り「歓迎する」と述べた。
大統領は、11月に採択された安保理決議1441で与えられていた武装解除への最後の機会を、イラクが「自ら追いやってしまった」と述べ、国連査察団への非協力的姿勢などを批判。そのうえで「フセイン(大統領)が最近、軍司令官に向けて、(米軍との戦争における)化学兵器の使用を承認した」ことを新たに明らかにするなど、フセイン大統領の挑発的態度を糾弾した。
大統領はこれまで、「(武装解除への)時間は限られている」と警告していたが、「ゲームは終わった」と明言することで、これ以上の査察延長は認められないことをイラクに警告したものといえる。
イラクへの武力行使については仏独などを中心に慎重意見も多いが、大統領は「国連はひるむべきではない」「世界全体がこの時に立ち上がるべきだ」などと述べ、米国と共同歩調をとるよう要求。国連の承認が得られない場合でも「イラクを武装解除し、我々を守るため、同盟国有志とともに必要とされるあらゆる手段をとる」と明言した。
大統領は今後の見通しについては触れなかったが、8日からの国連監視検証査察委員会のブリクス委員長らのバグダッド訪問と、これを受けて14日に安保理に出される2度目の査察報告を待ち、最終決断を下すものと見られる。声明発表にはパウエル国務長官が同席した。
(2月7日11:26)