★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 戦争23 > 334.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
http://www.asyura.com/2003/war23/msg/334.html
【米国権力機構分裂】 イラク攻撃に抵抗するCIAがまさに“パウエル証拠開示”をコケにする言動:「ずっこけスパイ大作戦」 [ニューズウイーク日本版2・12]【CIA必死の抵抗】
投稿者 あっしら 日時 2003 年 2 月 06 日 21:21:43:


昨日発売された『ニューズウイーク日本版2・12』は、UN安安保理でのパウエル国務長官の「証拠開示」にわざとぶつけるかたちで、ブッシュ政権が公表しているイラク関連情報のいい加減さを記事にしている。

「推奨書籍:『スコット・リッターの証言 イラク戦争 ブッシュ政権が隠したい事実』」( http://www.asyura.com/2003/dispute8/msg/136.html )で、来日したスコット・リッター氏をCIAのエージェント(代弁者)と書いた。

今回紹介する「ニューズウイーク」の記事を読むと、大声では叫んでいないが、CIAが根強いイラク攻撃反対意志を持っていることがわかる。


『ニューズウイーク日本版2・12』P.46「ずっこけスパイ大作戦」より:

「昨年9月、アメリカのABCテレビで、サダム・フセインの愛人だったと称する女性のインタビューが放映された。
<中略>
 ランプソスが語ったのは、イラクの独裁者の私生活だけではない。9・11テロの首謀者とされるウサマ・ビンラディンを大統領宮殿で見たとも彼女は言った。しかも90年代半ばに、フセインはビンラディンに資金提供を行ったという。
<中略>
 米国防総省などの対イラク強硬派は、ランプソスを信じてもいいと考えた。話の裏づけもおおむね取れたし、国防情報局(DIA)の嘘発見器テストにも引っかからなかったというのだ。
 これに対して、CIA(米中央情報局)はこの証言の信憑性を疑問視した。フセインはヨーロッパ系の愛人をもったことがないと、CIAの情報分析官は指摘した。それに、ビンラディンがバグダッドを訪れたという話を裏づける証拠も出てきていない。情報当局筋によれば、ランプソスはCIAの嘘発見器に合格したこともないという。
<中略>
 タカ派のポール・ウォルフォウィッツ国防副長官の肝入りで設けられた国防総省の情報分析チームによれば、フセインはビンラディンを中心とする組織アルカイダとつながりがあり、大がかりな大量破壊兵器開発計画を精力的に推し進めているという。しかしCIAは、この点を疑問視している。
<中略>
現実には、イラクや北朝鮮のように強力な秘密警察をもつ独裁体制の内部には、ほとんど人的情報源をもっていない。
 確かに、スパイ衛星や盗聴器が貴重な情報を拾う場合もある。イラク当局が国連の査察官を欺こうとしている証拠として、コリン・パウエル米国務長官が国連安保理に示そうとしている情報も、盗聴によって得たものだ。
 とはいえフセインは、最も機密度の高い情報をアメリカに傍受されるほどまぬけではない。フセインは湾岸戦争後、光ケーブル網を地価に敷設することにした。
 「得ている情報は多くない」と、アメリカのイラクでの情報活動に詳しい人物は言う。そのためアメリカの情報機関は、イラク国外に逃れた反体制勢力の情報に頼ることが多くなる。
 しかし、歴史を振り返ると、情報機関に情報を売り込む人間にはいかがわしい連中が多い。
<中略>
 フセイン体制に関する情報源として代表的なのは、ロンドンに拠点を置く反体制組織「イラク国民会議(INC)」のリーダー、アフマド・チャラビだ。
 チャラピは、ワシントンでリチャード・パール国防政策評議会議長の強力な後ろ盾を得ている。
<中略>
 チャラビ率いるINCがブッシュ政権に引き合わせた亡命イラク人が提供した情報は、イラクのテロ関与と大量破壊兵器開発の疑惑を深めるものだった。
 しかしCIAは、チャラビをペテン師とみなしている。まず、チャラビは、金融関連の詐欺容疑でヨルダン当局に追われている。さらに国務省の官さ報告書によれば、彼は99年からの3年間に国務省がINCに提供した資金430万ドルの約半分の使途を説明できないと、CIAは指摘する。
<中略>
 信頼性に欠けるのは、国外の反体制勢力の情報だけではない。イラク北部のクルド人勢力がもたらす情報も信頼性に疑問がある。
 複数のクルド人情報筋が米政府に持ち込んだ情報によると、イラク北部に拠点を置く「アンサル・アルイスラム」というイスラム過激組織が、タリバン政権崩壊後のアフガニスタンから逃れてきたアルカイダ兵をかくまっているという。この逃亡グループは生物・化学兵器の製造に取り組んでおり、フセインの指揮命令下にあるとされている。
 国防総省強硬派はこの情報を信じているが、CIAとイギリスの情報機関は疑問視している。おそらくフセインはアンサル・アルイスラムを敵視していると、CIAはみている。フセインがこのグループを介して、アルカイダなどの組織に生物・化学兵器を提供しているという憶測を裏づける材料はないと、情報当局筋は言う。
<後略>」


謀略も戦争も平気で必要であれば情報のでっち上げも厭わないCIAがブッシュ政権のイラク攻撃に反対しているのは、ただただ、スコット・リッター氏が決め付けたように「前代未聞の愚行」だと判断しているからであろう。

イラク攻撃の先にある世界は....


 次へ  前へ

戦争23掲示板へ



フォローアップ:



 

 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。