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(回答先: 第2のアフガン化を警告 対イラク攻撃でサウジ外相 投稿者 倉田佳典 日時 2003 年 2 月 06 日 19:13:34)
イラクを起点としたドミノ倒しを通じて中東全域の「近代化」を実現するのが、ブッシュ政権がイラク攻撃を実施する核心的意図である。
イラクが分裂抗争状態に陥れば、米国が仕掛けなくとも、サウジアラビアやイランに軍事介入するチャンスが生まれる。
イラクの反米闘争に周辺国国民が支援するようになっても、それを「テロ」として糾弾し、その政府を攻撃する口実を手にする。
イラクがグチャグチャになるのは、ブッシュ政権にとって願ったり叶ったりなのである。
米国が中東ドミノ倒しの起点としてイラクが選択した理由を、地理的宗派的民族的条件で考えて欲しい。
イラクに一撃を加えればぐちゃぐちゃの混乱が生じ、それが否応なく周辺諸国を巻き込むからである。
だから、サウジアラビアは、米国が意図している「第2のアフガン化」を追認するかたちで警告するのではなく、不正義・非道理の攻撃として米英のイラク攻撃を非難して阻止しなければならない。
(英国の犬であるクウェート・カタール・UAE・オマーン・バーレーンは抜けてもやむをえないが、中東諸国を糾合するかたちでイラク攻撃反対の姿勢を明確に打ち出し、国民の大規模な街頭行動を促すしかない)
サウド王室もうすうすは気がついているだろうが、イラク攻撃の最大の標的は、イラクそのものよりも、厳格なイスラム法を施行しているサウジアラビアでありイランである。
イスラム法を葬り去ることが、米国の言う「近代化」である。
自身の権力を維持するために米英に気をつかないながらイラク攻撃をやめさようとしていたら、本当に権力を喪失することになる。
米国の「近代化」を受け入れなければ米国により政権を倒され、「近代化」を受け入れれば、国民から倒されることになる。