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[ロンドン 5日 ロイター] イラクのフセイン大統領にインタビューしたトニー・ベン元英労働党下院議員は、同国国民は戦争の可能性に直面しながらも冷静さを保っている、とし、戦争が始まれば、同大統領の支持が高まる、との見方を示した。
先週末にイラクを訪問したベン氏は、ロイター通信に対して、「彼ら(イラク国民)は、サダムを望んでいないかもしれないが、今現在、(イラクに)民主主義の希望はまったくない。しかるにあなた方は、彼ら(イラク国民)を殺し、イラクを全滅させると脅している」と述べた。
同元議員は、計画的に飢餓を引き起こして100万人以上のイラク人を死なせた経済制裁こそが「大量破壊兵器」である、とし、武力行使は国民におけるフセイン大統領の立場を強化する、との見方を示した。
同元議員は、第2次世界大戦当時、爆撃を受けた英国でチャーチル首相の支持が高まったことを引き合いに出し、「もしイラクに爆弾を落とせば、指導者に対する国民の支持は高まる」と述べた。
英米政府は、こうした見方に反対しており、イラク国民は、フセイン大統領を軽蔑し、恐れており、わずかでも機会が与えられれば蜂起する、としている。
★ 価値観や歴史文化は異なるとはいえ、戦前の日本を考えれば、イラク国民がどう反応するか少しは想像できる。
“侵略戦争”を理由に米国から経済封鎖された日本では、対米戦辞さずという世論が高まり、最後には自ら対米戦に突っ込んでいった。
米英から先制攻撃を受けたイラク国民が反政府蜂起するというのは、戦前の日本が米国から先制攻撃されたら反政府蜂起するというくらい夢想とも言える楽観的な見通しであろう。(だからこそ、イラクの内情に詳しいCIAやスコットリッター氏は、イラク攻撃に反対している)