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【ワシントン=菱沼隆雄】米政府が核危機をエスカレートさせる北朝鮮について、使用済み燃料棒を再処理にかけ、核爆弾が作れる組成の兵器級プルトニウムの抽出に着手した段階を「政治的限界線」と定め、この一線を越えた場合は制裁や海上封鎖を含めた厳しい対応をとる方針を固めていることが分かった。
米政府高官が5日、本紙に明らかにした。
核拡散防止条約(NPT)からの脱退を宣言するなど危機のレベルを引き上げる北朝鮮については、国際原子力機関(IAEA)が12日に緊急理事会を開催し、国連安全保障理事会に付託する予定。米政府は「安保理付託と制裁は別」(ボルトン国務次官)との立場を示していたが、高官発言は北朝鮮が限界線を越えた場合は制裁に踏み込むとの姿勢を明確にしたものだ。
同高官は、北朝鮮の核問題の行方を見極める上で、「安保理付託を受けた北朝鮮の反応が、重要な節目となる」と語った。予想される出方については、「(プルトニウム抽出のための)再処理施設の再稼働やミサイル実験のほか、核兵器保有国宣言をする可能性がかなり高い」と述べた。再処理施設などへの軍事力行使については、「国益を守るためにはすべてが留保されている」としたが、「(現状では)攻撃計画はない」と述べた。
予想される米軍のイラク攻撃に乗じて北朝鮮が挑発的行動に出ることを抑止するため、爆撃機や戦闘機に待機命令が出されていることについては、「(北朝鮮情勢が緊迫した場合の)不測事態に対応するための計画の第1段階にある」ことを明らかにした。
(2月6日15:13)