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【モスクワ=古本朗】ロシア軍の核部門担当者らは、米軍がイラク攻撃を決行した場合、敵の大量破壊兵器を撃滅して完勝を期すため、低威力の核兵器を使用するのではないかとの懸念を強めている。
露紙「独立新聞」(30日付)によると、露軍参謀本部戦略研究センターのワルフォロメイ・コロブシン大将は最近、米軍がイラクの地下の化学・生物兵器貯蔵庫を破壊する目的で、地層突入型核爆弾B61―11といった兵器を使用する可能性があることに言及した。B61―11は航空機から投下され、地下7―40メートルまで突入して爆発し、地震波で地下目標を破壊する。爆発エネルギーの大きさを、0・3―80キロ・トンの範囲で選択でき、核兵器としては低威力だが、同紙は、地層が爆発で覆されて放射能が地表に噴き出し、深刻な汚染をもたらすのは必至だとしている。
また、米英が現在、現地に結集させつつある兵力は15万人未満で、湾岸戦争当時の多国籍軍(約70万人)に比べて格段に少ないにもかかわらず、今回は「国家としてのイラクを完敗させ、完全に支配する」という多国籍軍よりも困難な任務を遂行しなければならない点にも着目。同紙は、露軍専門家らの見方を踏まえ、この状況下で米軍がイラクの抗戦意思をくじき、早急に降伏させるための「唯一の解決策」として「少数の核兵器による攻撃」を選択する可能性があると報じた。
同紙はまた、イラクでの核使用には、他の「米国への潜在敵対勢力」を震え上がらせ、大量破壊兵器製造の意思を放棄させる効用があるとも伝えている。
(2月3日19:26)