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スペースシャトルの軍事的機能についてご存じの方は居ませんか?
イラク攻撃が迫ったこの時期に、イラクの原発を爆撃した経験を有するイスラエル軍人がシャトルに乗り込んでいたというのが気になります。
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インターネットの日本語の公開情報でシャトルの軍事ミッションについて調べが限りでは、
(1)立体地形図の作成。
(2)偵察衛星への燃料補給
という程度のものが見つかりました。ほかに、
(3)偵察衛星の打ち上げそのもの
(4)その他の軍事ミッション
があるのではないかと思いますが、インターネットの日本語の公開情報としては見当たりませんでした。
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立体地形図については、毛利さんが収集したデータの公開が中止になったという記事【立体地図は高度な軍事情報】
http://www.e-chosashi.or.jp/yorozu/rittaizu.htm
と【湾岸戦争でのシャトル情報の利用のされ方】
http://eletec.hp.infoseek.co.jp/ronbun/4.html
が参考になりそうです。
立体地図情報は、精密誘導ミサイルのデータとして不可欠なはずです。
偵察衛星への燃料補給に関してははっきりしませんが、日本の偵察衛星がらみで、【シャトルは偵察衛星のタンクローリー?】の役割を果たしているらしいことが分かりました。
http://www2.ocn.ne.jp/~karl/no9/minnkan.htm
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【立体地図は高度な軍事情報】
http://www.e-chosashi.or.jp/yorozu/rittaizu.htm
【ワシントン21日共同・井田徹治】
毛利衛さんが搭乗した米スペースシャトルの観測データを基にした地球の詳細な立体地図の公表に米国防総省が反対、当分の間、同省内で軍事目的に利用し、外部には非公開とされたことが21日わかった。
「9月11日の事件(米中枢同時テロ)が国土の安全問題を提起したため」(国防総省)という。
日本政府は毛利さん搭乗は軍事関与ではないかとの国内の懸念に対し、「観測データは、汎用の性質を持つ。軍事目的との認識はない」としていたが、この見解の根拠が揺らいだ形。
結果的に日本の宇宙飛行士が軍事飛行に参加したことになり、搭乗の是非をめぐって議論が起きそうだ。
毛利さんは2000年2月打ち上げの米シャトル「エンデバー」に搭乗。
経費の三分の一に当たる二億ドルを支出した国防総省の国立画像地図局(NIMA)が「立体地図は作戦立案や模擬演習に役立ち、米軍に情報面の優位性をもたらす」とするなど、打ち上げ当時から軍事色が濃いことが問題になっていた。
エンデバーは、立体地図作りのため、レーダーを使って、地上の細かい起伏を観測。
毛利さんは、観測データをテープに記録する作業に従事した。
シャトルを運用する米航空宇宙局(NASA)は、立体地図の扱いについて、米国部分は精度の高い地図を、米国外についても精度を落とした地図を公開する予定だった。
ところが、テロ事件以後、NIMAが立体地図の公表に強く反対。
NASAとの協議で、米国の部分だけを条件付きで公開し、米国以外の場所の地図は当面、国防総省内での軍事目的にのみ利用されることになった。
NIMAは地図の一部について「国防総省の管理下にある」としている。
日本政府は、地図は災害防止や土地利用計画の立案に役立つと、毛利さん搭乗の意義を強調していた。
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米国立画像地図局(NIMA)
1996年に設立された米国防総省の一機関で、偵察衛星や衛星に搭載するセンサーの開発、人工衛星や偵察機が撮影した画像の管理や解析を行う。
偵察技術の進歩で米国の情報機関としても重要視されるようになり、中央情報局(CIA)との統合も議論されている。
約7000人のスタッフが24時間態勢で画像の解析に当たっているとされるが、詳しい実態は公開されていない。
(ワシントン共同)
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【湾岸戦争でのシャトル情報の利用のされ方】
http://eletec.hp.infoseek.co.jp/ronbun/4.html
湾岸戦争で使用および利用された人工衛星の主なものは次ぎの通りである。
●静止軌道衛星(高度32000キロ)
・データ中継衛星二基、・軍事通信衛星六基、・ミサイル早期警戒衛星四基、・盗聴衛星一基、・海軍通信衛星六基(この外、民間の通信衛星、多数基)
●高軌道衛星(高度22000キロ)
・航法衛星十六基
●楕円軌道衛星 (高度600〜40000キロ)
・データ通信衛星 ニ基
●低軌道衛星(高度 250〜1000キロ)
・軍事気象衛星 三基(この外、民間の気象衛星 四基)、・電子情報偵察衛星 ニ基、・軍事偵察衛星 六基、・レーダ偵察衛星 ニ基、・洋上監視衛星 ニ基
情報処理例 1
写真偵察衛星がイラク軍の戦車部隊の移動を察知、データ中継衛星→北米コロラドスプリングの「航空宇宙防衛指令部(NORAD)指令センター(解析中枢)(ここでスペースシャトルで実測した地球表面起伏精密測量データ等と照合)→通信衛星→データ中継衛星→現地軍指令部→UHF/SHF通信リンク→空中指揮管制機に対する作戦指示および対戦車攻撃機に対する出撃命令。
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【シャトルは偵察衛星のタンクローリー?】
http://www2.ocn.ne.jp/~karl/no9/minnkan.htm
日本は「平和利用、即ち非軍事」の固定観念や「汎用性理論」などの自縄自縛を解き放して主権国家として主体的な国防を確立する時期にきている。このほか国家成立の自然法として主権国が当然保有する「集団的自衛権」の解釈についても見直す必要がある。これはEUのように国家間における軍事衛星の共用を行う場合に大きな問題になる。日本でも軍事偵察衛星に対するマニューバ用の燃料の追加補給を行って宇宙滞在期間を延長させるには米国のスペース・シャトルに依存するしかないのが現状であろう。
http://eletec.hp.infoseek.co.jp/ronbun/4.html
北鮮のテポドン発射の情報は米国のミサイル早期警戒衛星からのものであったことは何人も承知している。日本も来年は写真偵察衛星とレーダ偵察衛星の二種類の軍事偵察衛星(情報収集衛星と呼ぶそうな)を打上げることになったが、その軌道変更修正用の搭載燃料の補給はどうするのか。米国のスペース・シャトルに依頼するほかないのが現状で、この場合、宇宙での「集団自衛権」が問題となろう。EUでは二カ国以上で軍事偵察衛星を効率的に運用しているが、日本もそろそろ「集団自衛権」の自縄自縛から解き放されなければならい。