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02/01 15:26 大幅な業績改善相次ぐ テロやイラクで米防衛産業 外経63
【ニューヨーク1日共同】ロッキード・マーチン、ボーイングな
ど米大手防衛機器メーカー各社が一日までに発表した昨年十―十二
月期の決算は、米軍がアフガニスタンやペルシャ湾岸地域に展開す
る戦闘機、ミサイルなどの需要増の恩恵を受けて軒並み大幅な業績
改善を示した。
最大手のロッキードは最終損失が三億四千七百万ドルと前年同期
の十五億ドルから赤字幅を四分の一以下に縮小させた。収益の柱で
あるF16など戦闘機の納入や開発による収入が大幅に増えたほか
、電子監視装置や、ミサイル誘導システムの需要がテロ対策やイラ
ク攻撃の準備とともに伸びたのが主因だ。
二位のボーイングは民間航空部門は厳しい内容だったものの、軍
用輸送機などの納入増で防衛部門の収益は四割も上昇。巡航ミサイ
ル「トマホーク」などを製造するレイセオンの営業利益も倍増した
。
大手五社で損益が悪化したのは企業向けビジネス機の事業が不調
だったゼネラル・ダイナミックスだけだった。
各社とも株安を背景にした従業員の年金負担などがかさみ、最終
損益は赤字や低い利益水準にとどまったが、米政府による大幅な国
防支出拡大路線の恩恵は今後も続きそうだ。
(了) 030201 1525
[2003-02-01-15:26]