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今回日本の危機をどうしてもお伝えする為、9号を公開します。
片岡鉄哉のアメリカ通信 Vol. IX, No. 9 平成十五年一月十九日
ブッシュ北鮮攻撃を考慮・放棄
盧武鉉次期大統領が暴露
「私は許さない」
韓国の次期大統領である盧武鉉が、十八日、ブッシュ政権が北朝鮮に先制攻撃をかけることを考慮したと記者会見で言明した。”At the time of theelection, some U.S. officials, who held considerable responsibility in theadministration, talked about the possibility of attacking North Korea.”
(”S. Korea President-Elect: U.S. Weighed Attack on North,” Associated Press, quoted in The Washington Post, January 18, 2003.)
これはラムスフェルド国防長官を指すものと思われる。この文脈から判断すると、盧武鉉の選挙運動中に起きたことであるようだ。盧武鉉は「その時私は、合衆国と如何なる意見の相違があろうとも、北朝鮮への攻撃には反対しようと思った」と付け加えた。
なぜ韓国の方が毅然とするのか
金泳三の前例
米国の先制攻撃によって米朝戦争となれば、日本は恐ろしい被害を受ける可能性が非常に高い。韓国よりもひどい被害をうける可能性がある。それは北朝鮮にとって、日本が一番高価な標的だからであり、同胞である韓国人より、憎い「日帝」の方が殺しやすいからだ。それなのに日本政府は全く無関心だ。マス・メディアも無関心だ。しかしわれわれは危機一髪のところを通過しながら無知だったことになる。
韓国が毅然たる態度をとるようになったのは、1993-94年の危機である。金泳三が大統領で、クリントンは核不拡散条約を脱退した北朝鮮に対する攻撃を考慮した。そこで金泳三が「われわれの領土で勝手に戦争することは許さない」といって拒否権を行使している。これが前例である。
日本に対する核攻撃の脅し
前例は二回
細川と村山総理は敵前逃亡
上記した1993-94年の危機において、北朝鮮は日本に対する脅しが口先だけでないことを示威するために、能登半島に向けてノドン・ミサイルを発射している。新聞はこれを単なるミサイル実験として報じた。真っ赤な嘘である。
しかし新聞を責めてもはじまらない。実は日本の総理大臣が、戦争の近いことを知って敵前逃亡しているのだ。細川総理である。彼の辞任は佐川急便に関する汚職と「下半身」に関するスキャンダルの広がるのを恐れてのことだと公言したが、これも嘘である。
真実については衆議院議員小池ゆりこの証言が雑誌「正論」に掲載された。
日本に対する核の脅しの二回目は、1996年春だ。台湾で李登輝大統領が再選をはかり、これを阻止するために中国が台湾近海にミサイル攻撃をかけた。しかし中国のミサイル第一発は、台湾近海でなくて、沖縄と台湾の中間地点であった。
これは日本に対する脅しでもある。これも無視された。
当時、日本の総理は社会党の村山富一だった。彼も敵前逃亡し、橋本龍太郎が後を継いでいる。しかし総理以外の社会党閣僚が残っているので、橋本も逃げ回った。
空母インディペンでンスが横須賀を出航し、台湾海峡にむかった。日本は基地を貸与しているからアメリカと「同罪」である。そこで橋本総理は、事前協議なしで出航してくれと米国大使に要請した。日本は知らなかったことにしてくれというのだ。
ミサイル攻撃が台湾海峡で始まると、橋本は梶山幹事長のきもいりで、小沢一郎と談判し、戦争になって社会党閣僚の全員が敵前逃亡した時には、新生党が連立の相手として社会党と入れ替わることを協議したのである。橋本は「夜も眠らなかった」と後日、告白している。
橋本内閣の方が日本の安全より大事なのである。
皆さん、判りますか。日本の国の不甲斐なさと身に迫る危険がいかにおそろしいか。しかし「くりかえしません、あやまちは」を信じる日本人は、聞きたくないことを無視している。自民党はこれにつけこんで、北朝鮮に一兆円の援助を約束したのだ。