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01/27 23:00 モンタゼリ師の軟禁解除へ イラン、国政にも影響か 外信104
【テヘラン27日共同】国営イラン通信は二十七日、イランの最
高安全保障委員会(SNSC)が、体制批判をした改革派の高位聖
職者モンタゼリ師の自宅軟禁を二十八日に解く決定をしたと伝えた
。内務省当局者の話として伝えた。軟禁が解除されるのは一九九七
年以来五年ぶり。
二二年生まれで高齢のモンタゼリ師は最近、重病が伝えられてお
り、改革派だけでなく、保守派からも同師の軟禁継続を疑問視する
声が上がっていた。
モンタゼリ師はイスラム教シーア派聖職者で最高位の大アヤトラ
。現在も、率直な体制批判で改革派を中心に影響力を持っている。
軟禁解除の決定で、保守、改革両派が主導権争いを続ける国政にも
影響を及ぼす可能性がある。
モンタゼリ師は初代の最高指導者だった故ホメイニ師が存命中に
後継者に選出されながら、体制を批判し八九年に失脚した。九七年
に、現在の最高指導者ハメネイ師がハタミ大統領の改革路線を妨げ
ていると批判、聖地コムの自宅で軟禁下に置かれた。
国会議員百十人が最近、SNSC議長のハタミ大統領に軟禁解除
を求める書簡を送ったほか、保守系紙も解除を促す記事を掲載した
。
(了) 030127 2259
[2003-01-27-23:00]