現在地 HOME > 掲示板 > 戦争22 > 155.html ★阿修羅♪ |
|
JANUARY 24, 2003 22:28
by 洪銀澤 (euntack@donga.com)
対イラク攻撃をめぐり、米国と欧州諸国との関係が変わりつつある。
米ニューヨークタイムズ紙は、24日、「ブッシュ米大統領が、同盟国の地図を描き直している。ベルリンとパリは、米国への忠誠を試すテストに失格し、冷遇されている」と報じた。
一方、英国は、ブッシュ大統領の考える宇宙の中心にあり、さらに、ポーランド、スペイン、イタリアが米国の同盟国として浮上している。クワシニエフスキ・ポーランド大統領は「ブッシュ大統領のビジョンが、私のビジョンである」と口にするほどであり、スペインのアスナール首相は、他のどの欧州指導者よりも、ブッシュ大統領に電話をすることのほうが多い。
ラムズフェルド米国防長官が22日、記者会見の中で、フランスとドイツが対イラク武力行使に反対の姿勢を強めていることについて、「欧州全部が独仏のようだと思っているかも知れないが、そうではない。あれは古くさい欧州(old Europe)だ」と批判したのも、このような変化を反映している。ラムズフェルド長官は「欧州の中心は東に移行しており、欧州の国々はフランスやドイツの味方ではなく、われわれの味方だ」と色分けをした。ニューヨークタイムズ紙は、ラムズフェルド長官の発言は、結局、独仏が重要な国ではないと宣言したのも同然だと、分析している。
これについて、フランスは猛反発している。「(ラムズフェルド長官のような発想は)新植民主義であり、自分の味方でないと全てが敵という、幼稚な二分法だ」(ポッセルト欧州議会議員)、「基本的なルールさえ無視し、世界を好き勝手に支配したい米国の高慢さが出た」(仏社会党のオブリ議員)。
さらに、フランス政府スポークスマンは23日、「歴史・文化・経済的伝統を有し、長い歴史を持つ大陸には知恵がある。友人なら、正しい決定を下せるよう、互いの長所や短所を認めないといけない」と指摘した。
昨年9月、現職の法相がブッシュ大統領のやり方をヒトラーに喩えたことが伝えられてから、米国との関係が悪化しているドイツの反応は、フランスも一緒に米国の批判を受けることになり、喜んでいる雰囲気だ。
独シュピーゲル誌は「これまではドイツだけが、米国のイラク攻撃に反対の姿勢を示してきたが、今ではフランスでも、米国の抑圧で『偉大な国』が侮辱されているという、激しい反発の声が上がっている」と報じた。