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【ソウル=白川義和】ソウルで開かれていた韓国と北朝鮮の第9回南北閣僚級会談は24日早朝、北朝鮮の核問題で「南北が平和的解決のため、積極的に協力する」ことなどを盛り込んだ合意文「共同報道文」を発表して終了した。韓国側が求めてきた核問題解決への具体的措置は、北朝鮮側の拒否で合意に至らず、進展はなかった。国際原子力機関(IAEA)は来週にも核問題を国連安保理に付託する見通しで、問題解決の舞台は安保理など国際社会に移された。
韓国側首席代表の丁世鉉・統一相は合意文署名の席で「時間が足りず、十分に満足できる結果を出せなかった」と会談結果への不満を語った。一方、北朝鮮側首席代表の金内閣責任参事は「十分に意見を出し、良い成果をあげ、疲れが飛んだようだ」と表明。両代表の対照的な表情からも、会談が北朝鮮ペースで終わったことが示された。
韓国側は会談で、北朝鮮の核拡散防止条約(NPT)脱退宣言の撤回や核施設の再凍結、核開発放棄を要求し、「国際社会の懸念解消に必要な措置を取る」ことを合意文に盛り込むよう求めていた。
しかし、北朝鮮側は「核兵器を製造する意思はない」とする一方で、「核問題は米国と協議する」との従来の立場を繰り返し強調。「核問題の対話解決」を唱えた昨年10月の前回閣僚級会談での合意から前進できず、韓国政府が強調してきた「韓国が主導的役割を果たして核問題を解決する」道筋を示せなかった。
懸案となっていた鉄道・道路連結や北朝鮮の開城工業団地建設も具体的な日程で合意できず、「現在進行中の交流・協力事業を引き続き推進する」にとどまり、2月11日から開催する南北経済協力推進委員会での協議に持ち越された。
2000年6月の南北首脳会談を受けて始まった南北閣僚級会談は、来月末に退任する金大中政権下ではこれが最後となった。次回閣僚級会談は4月7日から平壌で開催される。
(1月24日11:49)