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01/22 17:12 クウェートで米人襲撃頻発 背景に複雑な住民感情 外信64
【カイロ22日共同】クウェートで昨年秋以来、米軍関係者が襲
撃される事件が相次いでいる。二十一日には米軍施設で働く男性が
何者かに射殺された。クウェート当局者は事件の度に「社会の対米
感情を反映しているわけではない」(ハラフィ国会議長)と強調す
るが、イラク攻撃を視野に、クウェートを含むペルシャ湾岸で増強
を続ける米軍への複雑な住民感情が背景にあるのは間違いない。
アハマド・クウェート情報相は二十一日、一連の襲撃は「イラク
政権や(国際テロ組織)アルカイダの思想と無縁ではないことは確
かだ」と述べ、対イラク戦に向けた緊張が高まる中、強い警戒感を
示している。
クウェートでは昨年十月、イスラム過激派が米海兵隊員を銃で殺
害。同月には米将校の住居を襲おうと多数の火炎瓶を隠し持ってい
た十代の少年が逮捕され、十一月には警察官が車を運転中の米兵を
銃撃し、重傷を負わせた。このため、米国人関係の施設は既に厳重
な警戒を敷いている。
米国率いる多国籍軍が湾岸戦争でイラクからクウェートを解放し
たこともあり、同国民の対米感情はアラブ諸国では最も良好と言わ
れるが、アラブの同胞として、パレスチナ侵攻を続けるイスラエル
を支持する米国を手放しで支持しているわけではない。
昨年九月、クウェート紙が公表した世論調査によると、同国在住
の回答者の74%が、米中枢同時テロの首謀者とされるウサマ・ビ
ンラディン氏を「英雄」と考えているとの結果が出た。こういった
ムードが、アルカイダなどの反米テロ組織が暗躍する格好の土壌と
なっている。
(了) 030122 1712
[2003-01-22-17:12]