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世界一のミサイル拡散源
長期的にみれば、金の脅威はさらに大きい。今後のアメリカにとって最大の脅威は、大量破壊兵器やミサイルがテロリストの手に渡ることだ。この点でも、北朝鮮のほうがイラクよりはるかに危険だ。
ラムズフェルドに言わせれば、世界で北朝鮮ほど弾道ミサイル拡散の元凶となっている国はない。ミサイル貿易は北朝鮮の輸出のなかで大きな比重を占めており、その多くが中東の「テロ震源地」に渡っている。CIA(Central Intelligence Agency:米中央情報局)の分析によれば、北朝鮮は2009年までに100個もの核兵器をつくれるようになるという。
さらに、北朝鮮のせいでアジアが不安定化した場合、今後数十年の間にアメリカが大戦争に巻き込まれる可能性は非常に高くなる。
まもなく北朝鮮は核兵器の保有を宣言するだろうと、米政府関係者は非公式に認めている。そうなれば、アメリカとの同盟関係に疑問をもちはじめている韓国が核保有に走ったり、日本が非核三原則を見直す可能性もある。
中国も、日本に負けじと軍拡競争に突き進むだろう。アメリカにとって最大の戦略的脅威となるかもしれない。
米政府高官は、今でも公の場では「能力も意志もある」フセインのほうが、金より大きな脅威だとしている。確かに近隣諸国を侵略したり、化学兵器を使ったことがあるフセインと違って、金は他国を攻撃したことはない。
もっとも金も、外国人の拉致事件や大韓航空機爆破事件を指示したといわれているし、フセインと同じぐらい崖っぷちに立たされている。「北朝鮮は急速に崩壊しつつある」と、マルコム・リフキンド元英外相は記している。「追い詰められた人間は危険だ」
金もフセインも、自分たち以外の人命などなんとも思っていない点では同じだ。だがその攻撃能力をみれば、金はフセインより多くの人々に、より瞬時に、より手段を選ばずに、被害を与えることができる。
金正日のもつ兵器は
フセインよりも
短い時間に
より多くの人間を
殺すことができる