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【モスクワ=古本朗】ロシアの有力政治週刊誌「新時代」最新号は、ソ連末期の1990年に、当時の諜報(ちょうほう)・治安機関「国家保安委員会(KGB)」のウラジーミル・クリュチコフ議長が、北朝鮮での核爆発装置完成を確認する秘密報告書をソ連共産党の最高指導部へ提出していたと伝えた。
同誌が問題視しているのは、クリュチコフ議長が党中央委員会政治局に提出した「報告書363―K」と題される短い秘密文書。議長はその中で、KGBのスパイ情報などに基づき、「北朝鮮・寧辺で、最初の原子爆発装置の開発が完了した」と断定した上で、「国際世論や、(国際原子力機関=IAEA=などの)監督機関の目から、原子兵器製造の事実を隠しておく目的で、現時点では(爆発装置の性能を検証するための)爆発実験は計画されていない」と述べている。
この文書は、ソ連崩壊後の94年に、旧共産党中央委の文書の中から発見されたという。KGBの後継諜報機関「露対外情報局(SVR)」はその後、「北朝鮮は核の軍事応用計画を進めてはいるものの、現時点では、核兵器を保有していない」として、KGB時代の状況評価を覆したが、同誌は、SVRの評価変更は政治的思惑によるものだったと示唆している。
(1月19日22:11)