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01/18 15:16 イラクは米支配の餌食に 欧米との対話努力が必要 外信64
米国が進める対イラク攻撃計画に、イスラム教徒はどう対応して
いくのか。サウジアラビアに本部を置き、青少年の社会文化活動を
支援する非政府組織(NGO)「世界ムスリム青年会議」のサレハ
・ウォヘイビ事務局長に聞いた。(リヤド共同=宇田川謙)
―二○○一年九月の米中枢同時テロ以降、何が変化したのか。
「イスラム教徒がみんなテロリストか原理主義者のように報道さ
れた。米国で大勢のイスラム教徒が拘束されるなど、第二次世界大
戦中に日系人に対して行われたような人権侵害が起きている」
―同時テロ実行犯の多くはサウジアラビア人だったとの批判があ
る。
「アフガニスタン内戦でウサマ・ビンラディン氏と手を組んだの
は米国だ。その後、両者の利害が衝突し、テロが起きた。ソ連の侵
攻を食い止めるため、サウジアラビア国民もアフガニスタンを支援
したが、西側メディアは具体的な証拠がないのに、テロの原因をす
べてその当時の状況に押し付けている」
―米国の対イラク攻撃計画をどう思うか。
「米国では、シオニストと右派キリスト教徒が外交や国防、情報
機関を支配し、イスラエルに対する支援と米国による世界支配を進
めている。同時テロはその口実にすぎず、イラクは格好の餌食にさ
れている。対イラク攻撃はほんの始まりだ」
―サウジアラビアはどう対応すべきか。
「政策は政府が決めること。人道的には危機的な状況が起こらな
いように願っている」
―問題解決に必要なことは何か。
「われわれの側からは決して悲観的にならず、欧米人と対話を続
ける努力と平和創出のための息の長い計画が必要だ」
―青少年に伝えたいことは。
「この世界は争うには狭すぎる。不快な目に遭わされても、相手
に憎しみを持たず、物事を一つ前進させる前に二度考える余裕を持
ってほしい。非イスラム教徒の団体を含め、日本の青少年組織とも
連携したい」
× ×
サレハ・ウォヘイビ 1950年リヤド生まれ。リヤド大卒。米
インディアナ大でアラビア語学博士号を取得。文科大学准教授など
を経て、2002年7月から世界ムスリム青年会議事務局長。
(了) 030118 1515
[2003-01-18-15:16]