現在地 HOME > 掲示板 > 戦争21 > 504.html ★阿修羅♪ |
|
【ワシントン=菱沼隆雄】アーミテージ米国務副長官は17日、国務省で日本の報道機関と会見し、北朝鮮が求めている不可侵条約の締結については拒否したものの、核開発を放棄すれば北朝鮮を軍事攻撃する意思がないことを、何らかの形で文書化する方向で検討していることを明らかにした。副長官は「北朝鮮は自らが望む体制を持つことができる」とも述べ、金正日政権の転覆を目指す考えのないことも示した。
副長官の発言は、体制維持を最優先課題とする北朝鮮が、その保証確約を米国に求めていることに理解を示すことで、北朝鮮の軟化を引き出す狙いがある。
副長官は不可侵条約の締結について、「北朝鮮で起きていることについて、議会が非常に気分を悪くしている」ことを理由に不可能との見方を示したうえで、北朝鮮を攻撃する意図がないことは「書簡の交換や公式声明の形などで、文書にする方法があると信じている」と語った。
北朝鮮の核開発問題を解決することを目的とする、米朝枠組み合意に代わる「新たな取り決め」については、プルトニウムに加え、高濃縮ウランの製造阻止などを盛り込んだ包括的取り決めを目指す考えを明らかにするとともに、「通常兵器の脅威や化学兵器を含む大量破壊兵器についての協議も望む」と述べた。
エスカレートする北朝鮮の核危機については、ブッシュ大統領も核兵器開発計画の放棄を前提に、大胆な支援を行う用意があることを表明している。
一方、北朝鮮が核実験に踏み切る恐れについては「そうした兆候はない」としたものの、今後も緊張が高まっていく可能性を指摘。「(日韓などのほか)北朝鮮にとって脅威ではない中国、ロシアを加えた国際的なアプローチ」で対処していく考えを強調した。
イラク問題については、国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)がイラクの大量破壊兵器査察に関する報告書を国連安保理に提出する27日が「重要な日になる」と語った。
(1月18日12:38)