現在地 HOME > 掲示板 > 戦争21 > 478.html ★阿修羅♪ |
|
イラクのウハイダル兵器貯蔵庫施設で発見した弾頭を調べる国連査察官(テレビ映像から、ロイター)
【アンマン=久保健一】バグダッドからの報道によると、イラクの大量破壊兵器開発の実態解明を進める国連査察団は16日、バグダッド南方120キロのウハイダル兵器貯蔵施設から、「空の化学兵器用弾頭11発と改めて調査の必要な弾頭1発」を発見したと発表した。
昨年11月下旬の査察開始以来、査察団が化学兵器関連の弾頭を発見したと発表したのは初めて。
AP通信によると、査察団の植木安弘報道官は、イラクは同弾頭の存在を国連に申告していなかったと述べたが、イラク側は過去2度にわたって申告ずみと主張している。査察団は今後、弾頭に化学物質が付着しているかなどの分析を行い、大量破壊兵器の保有禁止を定めた国連決議違反にあたるかどうかについて精査する方針だ。
植木報道官によると、弾頭は直径122ミリで、イラクが化学兵器を使用していた1980年代に輸入されたものに形状が似ており、保存状態は良好という。査察団は、現場でエックス線装置を使った予備分析を行い、さらにくわしい調査のためのサンプルを採取した。
査察団の発表を受け、イラクのアミン国家監視局長は同日記者会見し、弾頭は、射程18キロのロケット弾用で「化学兵器ではない」とした上で「耐用年数を過ぎたもの。さまつなものに過ぎない」と述べ、国連決議違反には当たらないと強調した。
さらに局長はこの弾頭について、1996年に、当時査察を担当していた国連大量破壊兵器廃棄特別委員会(UNSCOM)に対し申告済みで、さらに先月イラクが国連に提出した申告書の中にも記載されていると述べた。
(1月17日11:45)