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【ソウル澤田克己】韓国紙・朝鮮日報は16日、韓国政府当局者の話として、米国が朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核問題解決へ向け、北朝鮮が核開発を放棄するなら、体制の安全を文書で保証するなどという4〜5項目からなる原則を提示したと報じた。北朝鮮へのエネルギー支援の可能性に言及するなど、対話に前向きな姿勢を見せ始めている米国が目指す包括的な解決策といえる。
報道によると、米国の提示したのは、(1)濃縮ウランとプルトニウムを利用した核開発を同時に放棄する(2)北朝鮮全地域での核活動を監視する(3)米朝の2国間交渉ではなく、関係国を含めた多国間交渉で問題の解決を図る(4)米朝不可侵条約の締結には応じないが、米朝共同コミュニケやブッシュ大統領の書簡によって北朝鮮体制の安全を保証する――など。
米国はさらに、こうした条件で北朝鮮との交渉が妥結した場合、ブッシュ大統領が言及したエネルギーや食糧支援に関する「大胆なイニシアチブ」を実行に移す意思があると、韓国に伝えてきたという。
米国の提示した原則は、プルトニウムを利用した核兵器開発を封じ込めることに主眼を置いた94年の米朝枠組み合意では、濃縮ウランを利用した核開発阻止を明記していなかったことへの反省から出たものだ。北朝鮮全域での監視を盛り込むのも、今後は一切の核開発を許さないという意思表示だといえる。
北朝鮮は、核問題の解決には米朝不可侵条約の締結が必要だと主張している。
[毎日新聞1月16日] ( 2003-01-16-13:41 )