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武器の老朽化、燃料不足、訓練不足……。しかし、これらの厳しい状況の下でも、北朝鮮のアメリカに対する戦意は一向に衰えていないようだ。ソウル在住の軍事アナリスト・李敬哲イ キヨンチヨル氏はこう明かす。
「昨年1月、金総書記は軍の幹部だけを招いて、極秘の講話を行ったんです。その席で金総書記は『まもなくアメリカとの戦争になるだろう。戦いは非常に厳しいものとなり、われわれは敗れるかもしれない。しかし、戦争をやらなければならなくなったときは、絶対にやる』と語った。これは感動的なスピーチで、聞いた軍幹部たちは、みんな涙ぐんで『万歳マンセー』と叫び、拍手しました。このとき彼らは、何があっても金総書記が始めた戦いに生命を捧げる――と決めたのです」
まさに'01年9月11日、あの自爆テロを実行したアルカイダを彷彿させる雰囲気ではないか……。
では、いったい何がきっかけで暴発は起こるのか。前出の小此木教授が予測するシナリオは二通りある。
第一のシナリオは、核の再処理施設がある寧辺ヨンピヨンをアメリカ軍がピンポイント攻撃した場合。北朝鮮は「先制攻撃された」として、ただちに報復する。ソウルを猛攻撃して、火の海にしてしまう、というのだ。南北の軍事境界線からソウルまでは、わずかに約50kmしかない。
「北朝鮮の人民軍は、伝統的に『南進・併合』を唱えてきた集団です。日本や欧米から見たら自殺行為と思えるソウル攻撃でも、彼らは『自分たちは武力で韓国を併合する実力がある』と信じている。南進は、いわば人民軍にとって必然的な行動なのです。
アメリカがイラク攻撃を開始して、北朝鮮への警戒が手薄になった時期にノドンを使って不意打ちすれば、ソウルを陥落させる可能性も出てきます」(軍事ジャーナリスト・鍛冶俊樹氏)
ソウルが陥落すれば国際情勢は大パニックに陥る。また、もし日本やアメリカの大使などが人質に取られてしまうようなことがあれば、状況は北朝鮮にぐっと有利に傾く――というわけだ。