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金総書記が異常に焦っていることは、最近の日常生活からも明らかだ。朝鮮民主統一救国戦線常任議長・朴甲東パクカプトン氏はこう説明する。
「いま、金総書記は、ごく一部の側近以外に自分の居場所をまったく教えていないのです。たとえば軍の幹部と会うときには、真夜中にその幹部に電話をかけて『これから車をお前の家に向かわせる。それに乗ってこい』と命令して、連れてくる。絶対に自分がどこにいるか知らせない。会議にも出ず、電話とFAXで指示を送るだけ。孤立して、疑心暗鬼になっているんです」
国際的にも国内的にも苦しい状況に追い込まれていくなかで、北朝鮮の軍部や外務省の上層部には「金正日体制を倒さなければならない」と考え始めた一派がある。金総書記はそういう雰囲気をいち早く察し、クーデターから身を守るために、居場所をくらましているのだという。
ただし、クーデターを考えているのは一部の高官だけではない。前出の朴氏は、北朝鮮から韓国に亡命した元書記官と面会したとき、
「これまでも北朝鮮の人民軍では、中隊レベルでクーデター計画が数多くあった」
というショッキングな証言を得た。中隊は400人単位だが、それだけの人数がいるとどうしても密告者が出て、計画はことごとく潰されてきた。ただし、軍隊の一部には、相変わらず抑圧された不満がくすぶっているようだ。
こうなったら友好国の中国に後ろ盾になってもらうしかなさそうな北朝鮮。しかし最近、中朝関係はすっかり冷え切っているのだ。北京在住ジャーナリストの張京生ジヤン ジンシエン氏はこう説明する。
「北朝鮮は核開発関連施設のほとんどを、1400kmある中朝国境の近くに造ったんです。それは、もしもアメリカ軍に攻撃されることになったとき、中国と近い場所ならアメリカもやりにくいだろうと考えたから。
ところが、そんなことに利用されるのは、中国にとっていい迷惑でしかない。国境に空爆などされてはたまらないから、中国はロシアと一緒に『北朝鮮の核開発に反対』と言っているのですが、金総書記はまったく聞き入れない。そのため、中朝関係はどんどん悪化しているのです」
昨年11月の中国共産党大会に、金総書記は「胡錦濤総書記の就任をお祝いするため出席したい」と希望したが、中国側はにべもなくはねつけた。12月にも再び訪中しようとしたが、またしても拒否されている。
「金総書記は、北朝鮮に大混乱があったときのことを考えて、水面下で『何かあったら中国に亡命したい』と打診したんです。ところが中国側は『絶対にダメだ』と断った。金総書記はガックリして『スイスに亡命することはできるのか』などと漏らしているといいます」(前出・張氏)
地球上のどこにも居場所を失いつつあり、まさに絶体絶命の金総書記。いますぐ暴発してもおかしくないが、元防衛庁陸幕調査部情報工作官で作家の柳内伸作氏は、金総書記がもくろむ“大逆転シナリオ”をこう予想する。
「追いつめられた金総書記は、核兵器をアルカイダに売るのではないかと思われます。アメリカがいちばん恐れるのは、北朝鮮とアルカイダが手を組むことですからね。アルカイダは、手に入れた核兵器を本当にアメリカに撃ち込む可能性が非常に高い。
金総書記はビンラディン氏と組み、さらにイラクのフセイン大統領と組んで、ブッシュ米大統領に追いつめられている3人で、同時にテロ攻撃をするかもしれません。あるいはブッシュ大統領の暗殺を図る。彼らが生き残る方法は他にないのですから……」
国家ぐるみの自爆テロが、もうすぐ幕を開ける――。