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第二のシナリオは、アメリカ国内で「北朝鮮が反撃するなどというのはハッタリだ。実際そんなことはありえないから、早く先制攻撃してしまおう」という世論が高まった場合。そこでアメリカが攻撃すると、たしかに反撃するだけの軍事力を持たない北朝鮮は、最初は何もしない。
ところが、裏でひそかに特殊部隊を送って、ある日突然、韓国の原子力発電所を破壊する。局所的な攻撃だが、与える被害は深刻なものになる可能性が高い。北朝鮮の特殊部隊についてはまだ謎に包まれた部分が多いが、人数は全部で15万人と言われている。
「もちろん韓国だけでなく、日本の原発もテロの対象になる。ほかに都市の中心部や新幹線など、狙われたら弱いところが攻撃されるはずです。生物兵器で細菌がばらまかれ、ノドンも10〜20発くらい日本に撃ち込まれるでしょう。人口密集地に落ちれば、大変なことになります」(前出・小此木教授)
まさに最終シナリオと言うしかない筋書きだ。
日本国内には「スリーパー」と言われる北朝鮮の工作員が10万人ほど潜伏し、彼らがテロの主役になる――と言うのは、前出の角間氏だ。角間氏がアメリカ政府関係者から得た情報によると、最悪の場合、北朝鮮の暴発によって、在韓米軍約4万人の半分、韓国国民の半分近く、そして日本国民の4分の1から3分の1が犠牲になることを示す試算があるという。
「北朝鮮は、もちろん日本への核攻撃も考えています。狙いは東京、大阪、そして米軍基地がある沖縄。もし北朝鮮が3発の核弾頭を持っていた場合、当然、この3ヵ所が標的になる」(前出・角間氏)
核攻撃されれば、言うまでもなく日本は壊滅的な打撃を受ける。しかし、それは同時に、北朝鮮が最後の決定的なカードを切ることを意味する。いったい、なぜ金総書記はそこまで焦っているのか。李英和・関西大学助教授が言う。
「アメリカの攻撃もありますが、国内の騒乱が原因で北朝鮮が暴発する可能性も高いんです。原因は食糧不足。ここ数年、北朝鮮の民衆は大飢饉で多数の餓死者を出した。二度とあんな目には遭いたくないと思っているんです。
ところが、いまの食糧の蓄えはこの冬で食べ尽くし、春には再び飢饉が襲ってくる。そうなったらもう民衆も黙ってはいません。金総書記はその不満をそらすために、戦争を始めたがっている。彼は焦っているんです。いま、暴発の可能性はかつてないほど高まっていると思いますね」
アメリカは攻撃するには遠すぎる。韓国は北朝鮮にとって飲み込むべき相手、たとえばこれから食べるケーキのようなものだから、そのケーキに核兵器という“毒”をまぜるはずがない。そうすると、必然的に核攻撃のターゲットは日本になる――と李助教授は見ている。