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(回答先: イラク攻撃:米、3月上旬までに着手の構え 兵力展開を急加速 [毎日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 1 月 15 日 23:47:44)
【ロンドン岸本卓也】イラクでの国連査察で大量破壊兵器が見つからないことで、欧州では米国による単独攻撃が避けられるという見通しが広がり始めた。しかし、米国がささいな口実でも攻撃に踏み切る可能性が残されていることに欧州各国は懸念を抱いている。
欧州連合(EU)のソラナ共通外交・安全保障上級代表は「イラクが大量破壊兵器を所持している証明がなければ攻撃は難しい」と述べている。しかし、米国は逆に、イラクが「無実」であることを証明できなければ攻撃できることを示唆している。査察団が「疑念が残った」と発表しただけでも米国は攻撃の口実にできる。欧州側にとっては無茶な理由だ。
欧州では市民レベルでイラク攻撃反対論が強いうえに、ローマ法王がイラク攻撃に反対するなど宗教界も米国に圧力をかけている。イラク攻撃に参加する方針のブレア英首相も「国連の承認を得たい」と言い出した。英日曜紙サンデー・タイムズは12日付の社説で「ブレア首相の任務は米国に忍耐を勧めることだ」と指摘した。
また、今月から国連安保理非常任理事国になったドイツは、常任理事国のフランスと国連政策でも協調する方針だ。ドイツはイラク攻撃に反対し、フランスは攻撃の前提として国連の承認を求める。しかし、米国の単独攻撃には両国とも反対だ。英国と独仏との間には溝があるが、この3国がイラク問題で立場の違いを調整し始めれば、米国に対する欧州の影響力も増大する。
[毎日新聞1月15日] ( 2003-01-15-22:32 )