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アメリカが歓迎すべき北朝鮮の無謀
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アメリカは、ブッシュ政権発足と同時に決定した20年先を視野に入れたランドコーポレーション(シンクタンク)の防衛政策を忠実に実行している。アメリカは現在、イラク攻撃とそれに続く大中東戦争へ向けて作戦展開中である。2003年度のアメリカの防衛予算(約3300億ドル=約40兆円)に中東戦争予算は含まれていない。ブッシュ政権発足時のイラク予算見積は120億ドル(約1.4兆円)になっていたが、今は減額されて80億ドル(約1兆円)になっている。ところが今現在イラク予算は決められていないばかりか、議会対策も行われていない。予算無しに軍事作戦だけが進行しているのである。おかしいとは思わないか。これではアメリカのほうがよほど北朝鮮より無謀と言わねばならない。前回述べた通り、1991年は日本、サウジ、クエート、ドイツ等々から戦争資金が集まり、アメリカにおつりが残るほどであったが、今回は正反対。前回本誌で述べた通り、最大の支援国家サウジはアメリカのイラク攻撃反対だし、ドイツも同じ。北朝鮮が国際取決めの枠から飛び出し、核開発、スカッド・ミサイル輸出等々、次々とアメリカとアメリカの同盟国に脅威を与え続けているのは、北朝鮮がアメリカの現状を正しく読み取っているからである。北朝鮮は、1)現在、アメリカが現行の軍事戦略を変更することは出来ないこと、2)アメリカは中東戦争予算を同盟国から集める自信があること、3)同盟国から資金を集めるイベントの準備に時間がかかり過ぎていること、4)そのため「1月27日(国連査察団の結果発表)が攻撃決定期限と言ってきたが、否定し延長してきた」こと、5)一番手っ取り早い日本と韓国から中東戦争資金を集める必要があること、、、こうしたアメリカの差し迫った事情を充分把握した上で北朝鮮は一連の「アメリカの同盟国の安全を極度に脅かす行動」を執っているのである。
1)北朝鮮はテロ支援国であり、アルカイダの軍事訓練所であるイエメンに15機のスカッド・ミサイルを輸出し、アメリカは(故意に)荷揚げを許した。これは何を意味するか。当然イエメンのスカッド・ミサイルはイスラエルとサウジにとって脅威である。アメリカが彼らにとっての脅威を故意に阻止しなかったことがイスラエルとサウジにとって最大の脅威なのである。
2)日本と韓国にとって北朝鮮の核開発と今まで何度も上空を飛んだミサイル(テポドン)は直接的脅威であるが、アメリカが対北朝鮮軍事制裁を拒否し、決定的譲歩(対北朝鮮不可侵条約)もしないことは、アメリカが日本と韓国の安全保障から遠のいていることを意味し、これこそが両国にとって最大の脅威である。
以上のように、北朝鮮がサウジ、イスラエル、日本、韓国に脅威を与える原因を提供し、アメリカがそれぞれの国に対する安全保障のCasting Vote(決定権)を握る筋書きである。北朝鮮の正しい読みと行動の結果は、やがてアメリカからの石油と米の無償援助で報われることになり、日本、韓国、サウジ、イスラエルは、安全保障を種にアメリカから戦争資金をむしり取られることになる。さて12月7日の「目からウロコの会」(日比谷公会堂)で9/11に次ぐイベントが起こることを暗示したが、今回のアメリカの資金集めに協力した北朝鮮の脅威にドイツだけが対象外になっている。ドイツは国を挙げてアメリカのイラク攻撃に反対している。この国と国民がアメリカの中東戦争に大賛成するとしたら、一体どういうイベントが起こったらいいのだろうか。私のヒントは日増しに具体化してゆく。
http://www.luvnet.com/~sunraworld2/jiji-chokugen/jiji_180.htm
◆最近は増田俊男氏の予言もはずれ気味ですが、バブルの復活もなかなか予言どうりに行かないようだ。私の予言としてはイスラエルのモサドがアメリカ国内で第二の9・11を仕掛けるだろう。
そうしなければとてもイラク攻撃に出られるような雰囲気ではない。最悪の場合、アメリカの都市で核爆弾が爆発して吹っ飛ぶとか派手なことをしでかすはずだ。これはあくまでも私の妄想ですが。