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【モスクワ=古本朗】モスクワ訪問中の石破茂防衛長官は14日、ロシア国防省内でセルゲイ・イワノフ国防相と会談した。席上、国防相は、北朝鮮の核拡散防止条約(NPT)脱退宣言をめぐる危機状況打開の調停のため、露政府が近く、アレクサンドル・ロシュコフ外務次官(アジア太平洋担当)を「平壌、ワシントン、北京へ大統領特使として派遣する」と明らかにした。
日露防衛首脳会談では、北朝鮮核問題が主要議題の1つとなった。石破長官は、ロシアが伝統的に北朝鮮と友好関係にあることを踏まえ、「NPT体制堅持の立場」から、同国に影響力を行使するよう要望。これに対し、イワノフ国防相は「要望は分かった」と応じながらも、「北朝鮮指導部が(日本の)要望通りに動くかどうか分からない」と述べ、ロシアの対朝影響力には限界があることを言外に認めた。
会談後、石破長官とイワノフ国防相は報道陣を前に、「北朝鮮核問題の平和解決」や「NPT体制堅持」などで日露の立場が一致したことを確認。他方、国防相は北朝鮮に対する経済制裁などの強硬論をけん制した。
露政府は11日、米国、韓国などに対し、関係国が北朝鮮の安全を保障することと引き換えに、同国がNPTと米朝枠組み合意の順守を誓約することなどを柱とする「パッケージ解決案」を提示。ロシュコフ次官の派遣には、この提案を米朝などと協議する狙いがあるようだ。
(1月14日22:03)