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01/11 17:22 ロ製兵器イラクに流出か ベラルーシ経由、米が懸念 外信63
【モスクワ11日共同】ロシア製の兵器が旧ソ連のベラルーシ経
由でイラクに渡っている疑いがあるとして、米国が外交ルートを通
じロシア側に懸念を表明、事実関係を照会していたことが十一日ま
でに分かった。外交筋が明らかにした。
米国は既に、ベラルーシが国連制裁に反して、イラクに自国の兵
器を提供している「確実な証拠をつかんでいる」(バシュボウ駐ロ
シア大使)として批判、経済制裁も検討している。
ベラルーシの兵器に加えロシア製の兵器がベラルーシ経由でイラ
クに渡っていることが事実とすれば、米ロの外交問題に発展する可
能性もある。
しかし、ロシアは自国製の兵器の「横流し」疑惑を全面否定。照
会への回答も拒否したもよう。 ソ連崩壊後、ベラルーシは自国内
に残った旧ソ連製の戦車や戦闘機、小火器類をイラクやペルー、ス
ーダンに売却、外貨を稼いできたとされる。
しかし、最近になりベラルーシからイラクに渡ったとみられる防
空システムなどが、旧ソ連時代のものを改良した新鋭タイプと判明
。ベラルーシにはこうした兵器の開発力が乏しいことから、ロシア
製の兵器が流れたとの疑惑が浮上した。
米国は一九九○年代、ロシアの兵器会社がイラクに武器を密輸し
ていると批判してきたが、プーチン政権が対米接近に転換してから
は、イラクへの直接の兵器売却を放棄したと判断していた。
(了) 030111 1721
[2003-01-11-17:22]