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(回答先: 中国:NPT脱退宣言の北朝鮮に再考促す 章副局長が強い憂慮 [毎日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 1 月 10 日 21:04:25)
北朝鮮が核不拡散条約(NPT)の脱退を表明したことで、関係各国から「説得役」を期待されている中国は手詰まり感を深めている模様だ。米国が北朝鮮との対話姿勢を打ち出し、平和解決への光が見えかけた直後だけに、説得の効果に悲観的な見方も出ている。とはいえ、地域の安定を保つうえでは「兄貴分」としての役割も放棄できないという苦しい立場だ。
中国外務省の章啓月・副報道局長は10日夜、北朝鮮のNPT脱退について「脱退の宣言とその影響に関心を寄せている」との談話を発表。「NPTは国際平和と安全の増進に重要な意義がある。この条約の普遍性が保たれ、引き続き北朝鮮の核問題の平和的解決に役立つよう希望している」として、間接的に北朝鮮の行動に懸念を示した。
核開発問題の表面化以来、中国は日米韓など関係国から北朝鮮への影響力発揮を要請されてきた。これに対し中国側は「北朝鮮とは密接に接触し協議し続けている」(章副局長)としている。
しかし中国筋は10日、「北朝鮮は中国の説得にも耳を貸さなくなっている。経済支援をしているとはいえ、すべて面倒を見ているわけではない。影響力は限られる」と説得の難しさを語った。「トップが全部決める国なので、その下のレベルと協議しても役に立たない」とも指摘する。
こうした状況を反映してか、中国政府は従来の「対話による平和解決」という主張を一歩進め、米朝2国間による努力の必要性をより強調し始めた。唐家セン外相は9日のドビルパン仏外相との会談で「北朝鮮の核問題を解決する最良の方法は米朝が直接対話し、双方が94年の枠組み合意を守り続けることだ」と指摘。米朝が膠着(こうちゃく)状態から抜け出すことが「事態の悪化を防ぐ鍵だ」と述べた。
ただ中国にとっても、朝鮮半島の不安定化で北朝鮮から難民が流出する事態となれば、自国の経済発展や治安にも大きな障害になる。「北朝鮮の変化には時間がかかるが、辛抱強く対応するしかない」(中国社会科学院世界経済政治研究所の王逸舟・副所長)という姿勢は今後も崩せない。 (20:34)