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イラク、イラン、北朝鮮の3カ国を「悪の枢軸」(アクシス・オブ・イーブル)とひとくくりにした昨年1月のブッシュ米大統領の一般教書演説は、かつて日本軍の真珠湾攻撃を受けて議会に宣戦布告を求めたルーズベルト大統領の戦争教書演説がヒントだった。しかも、イラクの危険性は戦前の日本に匹敵すると見なされていた。ブッシュ大統領の元スピーチライターがこのほど出版した回想録で、演説の内幕を明らかにした。
著者のデビッド・フラム氏は共和党保守派の政治評論家で、01年1月から02年2月までスピーチライターの一人だった。
新著「ザ・ライト・マン(もっとも適した男)」によると、フラム氏はまず「イラク攻撃を正当化する最善の理由を書いてくれ」と頼まれた。そこでひもといたのが、41年のルーズベルト大統領の宣戦布告を求める演説。フラム氏は、イラクを中心とするテロ国家・組織の集まりを、当時の日独伊三国同盟陣営を意味する「枢軸」(アクシス)に例えることにしたという。
フラム氏は「日本は米国の10分の1の工業力しかないのに戦争をしかけたとは正気ではない。サダム(フセイン大統領)のこれまでの行動は戦前日本と同じくらい向こう見ずだ」と、演説執筆の背景にあった考え方を振り返る。
演説は、当初はイラクだけに激しい言葉を使っていたのだが、ライス大統領補佐官らの意見でイランが追加、最終段階で北朝鮮が加わり、3カ国が並んで糾弾される形になった。当初は「憎しみの枢軸」という表現だったが、大統領好みの神学用語を使って「悪の枢軸」と直された、という。 (19:55)