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01/08 16:52 イスラム教への理解深めて 日本男性、カタールで布 外信55
共同
ペルシャ湾岸にあるカタールの宗教省で、イスラム教徒の日本人
男性が非アラブ世界からの外国人労働者らに布教活動を続けている
。米中枢同時テロ以降、イスラム教徒に対し厳しい目が向けられる
中、「イスラム教徒の中には危険な(思想を持つ)人もいるが、危
ない面ばかりが強調され過ぎている」と話す。
宗教省の「イスラム教紹介センター」で昨年四月から広報を担当
しているのは大阪府堺市出身の福嶋剛さん(32)。カタール経済
を支えるインドや東南アジアなどからの移民労働者らを対象にした
イスラム教紹介のパンフレットやインターネットのホームページ作
りのほか、地元メディアへの広報活動が主な仕事だ。
日本の大学で中東政治を学び、卒業を目前にした十年前、イスラ
ム教徒になった。動機について「信仰を求めるとか、救いが欲しい
というよりも、アラブ世界に行ってみたいとの気持ちが強かった」
と説明する。
神戸市内のモスク(イスラム教寺院)を事前の連絡なしに訪ね、
立会人を得てその日のうちに教徒になった。「今考えるとむちゃく
ちゃですけどね」と当時を振り返る。
日本での会社勤務後、一九九九年からアラブ首長国連邦で三年間
アラビア語を学んだ。そのころ知り合った友人のつてでカタール宗
教省に職を得た。
日の出の一時間以上前に始まる朝の礼拝を含め一日五回の祈りを
欠かさない敬けんな教徒だ。仕事については「多くの人がイスラム
教に対する理解を深めてほしい。教徒の数が増えさえすればいいと
は思っていない」と冷静に見つめている。
ひげをたくわえてアラブ風の装いが板につき、日本人と分かると
驚かれることが多い。二月からはカタール大で日本語を教えること
が決まっている。「アラブの友人との関係を絶やしたくない。カタ
ールには可能な限り滞在したい」と話した。(ドーハ共同=金子大
)
(了) 030108 1652
[2003-01-08-16:52]