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【ロンドン山科武司】イラク危機が高まる中、英国の政権与党・労働党内で対イラク武力行使に向け、新たな国連決議が必要との声が高まっている。ストロー外相が6日、BBCラジオで、「英国は対イラク武力行使の前に国連安保理の新たな決議を求めていく」と述べるなど新たな国連決議に言及する閣僚が相次いでいる。これに対しフ―ン国防相は7日、BBC放送に対し「必要とされれば軍事力を行使できる状態にしておくのが私の務めだ」と批判した。
労働党内には、イラクへの査察への対処などを規定した安保理決議1441だけに基づいてイラク攻撃を行うことに異論がある。クレア国際開発相は昨年11月、「イラク攻撃の前には国連の新たな決議が必要」と米国一辺倒のブレア首相の姿勢を批判。スミス前文化・メディア・スポーツ相も同調し、与党内に「イラク攻撃は米国の一国支配の産物だ」との批判が高まった。
こうした状況を受けて7日、各地の英国大使を集めた会議で演説したブレア首相は「反米主義には驚かされない」と、米国との協調の重要性を改めて訴える一方、「誤った不必要な戦争に英軍を投入しない」「英米両国は国際社会とともにこの事案に対処する」とも述べ、国連の意向を重視する姿勢も示唆した。
[毎日新聞1月8日] ( 2003-01-08-11:25 )