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エジプトを標的にはしない
【カイロ7日鈴木眞吉】米同時多発テロの首謀者ウサマ・ビンラディン氏の副官アイマン・ザワヒリ氏(エジプト人)は六日、カイロ市在住のイスラム教過激派組織の弁護士サイード・モンタセール・エル・ザヤト氏にあててインターネットを通じメッセージを送り、同組織は米国人全員の殺害を目指しているが、カイロで攻撃に出ることはないと伝えた。
ロンドン発行のアラビア語紙アルハヤトが七日報じた。
同報道によると、このメッセージは、エジプト治安当局が四日、伝書鳩を使った奇想天外なテロを計画していたとして、イスラム根本主義過激組織ジハード団の活動家四十三人を逮捕している最中に送られてきたもので、ザワヒリ氏はメッセージの中で、ジハード団はアルカイダ組織とは関係がないと強調した。
ジハード団は、二、三百羽の伝書鳩の足に各々約二百グラムのTNT火薬を取り付け、目標地まで飛ばして、リモコンで一斉に爆発させるテロを計画していたという。
エジプト治安当局は、同組織は主な外国権益を狙うつもりだったようだと語った。
ザワヒリ氏は、一九八一年にサダト前大統領を暗殺したジハード団の指導者だったが、現在はビンラディン氏の副官となり、米軍の捜索を逃れて潜伏中。