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01/07 16:38 観光は第3の産業に成長 経済への貢献計り知れず 外信52
イスラム教の聖地を抱え、非イスラム教徒の入国を制限してきた
サウジアラビアがここ数年、観光客を積極的に受け入れるなど、観
光産業の発展に力を入れている。今後の観光政策について、最高観
光委員会事務局長のスルタン・ビン・サルマン王子に聞いた。(リ
ヤド共同=宇田川謙)
―観光の役割は。
「観光は食品の生産や宿泊施設の建設などにつながり、すそ野が
広い。この国では新規分野だが、既に年間二百万人の観光客が訪れ
ており、原油生産、工業に次ぎ、第三の産業に成長している。雇用
創出など、経済への貢献度は計り知れない」
―将来の具体的な計画は。
「二○○○年に委員会を設立し、二年間、市場調査などを行った
。今後、二十年間に人材の育成やインフラ整備を図り、地方の市場
を開拓する。今年は新たにホテル五千室分を作る計画だ」
―政府の進める民営化との関係は。
「委員会は一時的に観光産業育成のリーダーシップを取り、将来
は民間企業や州に権限を引き渡す。委員会はその後、三年間民間企
業などと対等な提携関係を維持するが、それ以降は支援と保護の役
割に徹する」
―観光客の流入でイスラム教の戒律に基づく文化に影響はないの
か。
「大衆化した観光は国の環境や文化、社会を破壊し、利益を生ま
ない。無条件に大人数の観光客を受け入れるつもりはない。われわ
れが目指すのは、客を絞った高品質の観光。相手国の習慣を尊重す
る日本人観光客は大歓迎だ」
―米中枢同時テロやイラク問題の影響は。
「この地域だけでなく、どの国も問題を抱えている。サウジアラ
ビアは保守的な土地柄だが、客を歓迎する土壌があり、観光資源開
発の潜在能力も高いので大丈夫だ」
▽略歴
スルタン・ビン・サルマン 米シラキュース大学で政治学修士号
取得。1985年6月アラブ初の宇宙飛行士としてスペースシャト
ルに乗り組んだ。2000年5月現職。46歳。祖父はアブドルア
ジズ初代国王、父はリヤド州のサルマン知事。
(了) 030107 1637
[2003-01-07-16:38]