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(回答先: 英が空母機動部隊をペルシャ湾岸などに派遣 [日本経済新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 1 月 07 日 14:52:32)
【アンマン=久保健一】アラブ諸国歴訪中のトルコのギュル首相は6日午前(日本時間同日夕)、最後の訪問地ヨルダンの首都アンマンに到着、アブドラ国王と会談した。両首脳は会談後、米国がイラク攻撃に踏み切れば「中東地域の安全と安定に重大な悪影響を与える」と、懸念を表明する共同声明を発表した。
ギュル首相のアラブ諸国訪問は初めてで、米国がイラクを攻撃すれば北大西洋条約機構(NATO)加盟国のトルコは対米協力に踏み切る、との観測が強まる中で行われた。
同首相は、4日にシリアのアサド大統領、5日にエジプトのムバラク大統領と会談。対米協力に踏み切らざるを得ない自国の事情を説明したと伝えられるが、トルコのアナトリア通信によると、同首相はムバラク大統領との会談後、「最後まで戦争を回避する努力を続けていく責任がある」と述べ、イラク攻撃反対で一致したことを強調した。その一方、予定したサウジアラビア訪問は直前で中止され、米国寄りのトルコに対するアラブ側の冷ややかな対応も目立った。
トルコが米国のイラク攻撃に基本的には反対する最大の理由は、イラク、トルコに共通する少数民族クルド人問題。攻撃によってフセイン政権が崩壊もしくは弱体化すれば、イラク北部のクルド人自治区が、独立の動きを強め、トルコ南東部のクルド人にも波及することを強く警戒するからだ。
だが、トルコには、悲願の欧州連合(EU)加盟に関し米国の力を借りたい事情がある。昨年12月末には、トルコを訪問した米財務省代表団から最大約280億ドルの経済支援策を取り付けた。これは、イラク攻撃によるトルコの経済的損害を補償する意味合いが強いことから、トルコは実質的に攻撃を容認、出撃拠点として同国のインジルリク空軍基地の使用も認めるとの見方が強まっている。
(1月7日01:40)